位置ベクトルと内分・外分
点Oを基準(原点)に決めて、点Aの位置ベクトルを \(\vec{a}\)、点Bの位置ベクトルを \(\vec{b}\) と表す。こうしておくと、線分ABを比 \(m:n\) に分ける点の位置ベクトルは、公式1発で求まる。内分(線分の内側で分ける)と外分(線分の延長線上で分ける)、2つの公式の作り方の違いに注目しよう。
内分点の公式
点Pが線分ABを \(m:n\) に内分するとは、PがAとBの間にあって \(AP:PB = m:n\) となること。ベクトルで書くと \(\vec{AP} = \dfrac{m}{m+n}\vec{AB}\)。\(\vec{AB} = \vec{b}-\vec{a}\) を使って位置ベクトル \(\vec p\) を作る。
外分点の公式
外分は、\(AQ:QB = m:n\) を保ちながら、Qを線分ABの外側にとる分け方(\(m>n\) ならB側の外、\(m 例題 \(A(2, 1)\)、\(B(8, 4)\) がある。線分ABを \(1:2\) に内分する点Pと、\(3:1\) に外分する点Qの座標を求めよ。 三角形ABCの3つの中線(頂点と対辺の中点を結ぶ線分)は必ず1点で交わる。この交点が重心Gで、重心は中線を \(2:1\) に内分する点になっている。これを使うと、重心の位置ベクトルはとてもきれいな形にまとまる。 例題 \(A(2, 5)\)、\(B(-4, -1)\)、\(C(8, -4)\) を頂点とする三角形の重心Gの座標を求めよ。 「3点A, P, Bが一直線上にある」ことをベクトルで示すには、\(\vec{AP} = k\vec{AB}\) となる実数 \(k\) が存在することを言えばよい。\(k\) の値でPの位置も分かる:\(0 例題 \(A(0, 1)\)、\(B(4, 3)\)、\(P(-4, -1)\) について、3点が一直線上にあるかどうかを調べ、あるならば \(\vec{AP}=k\vec{AB}\) となる \(k\) を求めよ。 三角形の中に引いた2本の線分(セビアン)の交点を求めるときは、それぞれの線分上の点をパラメータ \(s\), \(t\) を使って位置ベクトルで2通りに表し、係数を比較する連立方程式を解けばよい。 例題 三角形OABにおいて、辺OAの中点をM、辺OBを \(2:1\) に内分する点をNとする。線分ANと線分BMの交点をPとするとき、\(\vec{OP}\) を \(\vec a=\vec{OA}\), \(\vec b=\vec{OB}\) を用いて表せ。 答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「2/3」のように入力。 点A, Bの位置ベクトルをそれぞれ \(\vec a\), \(\vec b\) とする。線分ABを \(2:3\) に内分する点Pの位置ベクトルは \(\vec p = \dfrac{\Box\,\vec a+\Box\,\vec b}{\Box}\) の形で表される。\(\Box\) に入る数をそれぞれ求めよ。 線分ABを \(3:1\) に内分する点Pの位置ベクトルは \(\vec p = \dfrac{\Box\,\vec a+\Box\,\vec b}{\Box}\) の形で表される。\(\Box\) に入る数をそれぞれ求めよ。 線分ABを \(1:4\) に内分する点Pの位置ベクトルは \(\vec p = \dfrac{\Box\,\vec a+\Box\,\vec b}{\Box}\) の形で表される。\(\Box\) に入る数をそれぞれ求めよ。 線分ABを \(3:1\) に外分する点Qの位置ベクトルは \(\vec q = \dfrac{\Box\,\vec a+\Box\,\vec b}{\Box}\) の形で表される。\(\Box\) に入る数をそれぞれ求めよ(\(\vec a\)の係数は負の数になる)。 線分ABを \(5:2\) に外分する点Qの位置ベクトルは \(\vec q = \dfrac{\Box\,\vec a+\Box\,\vec b}{\Box}\) の形で表される。\(\Box\) に入る数をそれぞれ求めよ。 三角形ABCの辺BCの中点をMとする。中線AM上で、点Gを \(AG:GM=2:1\) に内分する点とするとき、\(\vec g\) は \(\vec a\), \(\vec b\), \(\vec c\) を用いて \(\vec g=\dfrac{\Box\,\vec a+\Box\,\vec b+\Box\,\vec c}{\Box}\) の形で表される。\(\Box\) に入る数をそれぞれ求めよ。 点 \(A(1, 2)\)、\(B(7, 5)\) がある。線分ABを \(1:2\) に内分する点Pの座標を求めよ。 同じ \(A(1, 2)\)、\(B(7, 5)\) について、線分ABを \(2:1\) に内分する点Qの座標を求めよ。 同じ \(A(1, 2)\)、\(B(7, 5)\) について、線分ABを \(3:1\) に外分する点Rの座標を求めよ。 同じ \(A(1, 2)\)、\(B(7, 5)\) について、線分ABを \(2:5\) に外分する点Sの座標を求めよ。 三角形の頂点 \(A(1, 2)\)、\(B(7, 5)\)、\(C(3, -1)\) の重心Gの座標を求めよ。 \(A(1, 2)\)、\(B(7, 5)\)、\(P(13, 8)\) が一直線上にあるとき、\(\vec{AP}=k\vec{AB}\) となる \(k\) の値を求めよ。 三角形OABにおいて、辺OAの中点をM、辺OBを \(1:2\) に内分する点をNとする。線分ANと線分BMの交点をPとするとき、\(\vec{OP}=(1-s)\vec a+\dfrac13 s\vec b=(1-t)\vec b+\dfrac12 t\vec a\) とおいて \(s\), \(t\) の値を求めよ。 三角形OABにおいて、辺OAを \(1:3\) に内分する点をM、辺OBの中点をNとする。線分ANと線分BMの交点をPとするとき、\(\vec{OP}=(1-s)\vec a+\dfrac12 s\vec b=(1-t)\vec b+\dfrac14 t\vec a\) とおいて \(s\), \(t\) の値を求めよ。 点Pの位置ベクトルが \(\vec p=\dfrac25\vec a+\dfrac35\vec b\) で表されるとき、点Pは直線AB上にある。\(AP:PB\) を求めよ(コンマ区切りでなく、比を「m」「n」に分けて入力)。 点Pの位置ベクトルが \(\vec p=-\dfrac13\vec a+\dfrac43\vec b\) で表されるとき、点Pは直線AB上にある。\(AP:PB\) を求めよ。 ここから先はPDF限定の腕試し。交点の比を求める「チェバ・メネラウス」型や、位置ベクトルが作る図形の範囲まで、入試の基礎レベルに挑戦しよう。 三角形OABにおいて、辺OAを \(1:2\) に内分する点をM、辺OBを \(1:2\) に内分する点をNとする。線分ANと線分BMの交点をPとするとき、\(AP:PN\) と \(BP:PM\) をそれぞれ求めよ。 点Pの位置ベクトルが \(\vec p=s\vec a+t\vec b\)(\(s,t\)は実数)と表せるとき、\(s+t=1\) ならPは直線AB上にあり、さらに \(s\ge0,\ t\ge0,\ s+t\le1\) の範囲まで広げるとPは三角形OABの周および内部を動くことが知られている(\(O\)は原点)。これを踏まえて、\(s=\dfrac{3}{10},\ t=\dfrac{7}{10}\) のときの \(AP:PB\) を求めよ。 三角形OABにおいて、辺OAを \(2:1\) に内分する点をM、辺OBを \(1:3\) に内分する点をNとする。線分ANと線分BMの交点をPとするとき、\(AP:PN\) と \(BP:PM\) をそれぞれ求めよ。 点Oを原点とし、平行四辺形OACBがある(\(\vec{OA}=\vec a\), \(\vec{OB}=\vec b\), \(\vec{OC}=\vec a+\vec b\))。対角線OCとABの交点をMとするとき、Mが2本の対角線それぞれの中点であることを証明せよ。また、\(\vec{OM}=k(\vec a+\vec b)\) の形で表したときの係数 \(k\) を求めよ。 三角形ABCの頂点A, B, Cの位置ベクトルをそれぞれ \(\vec a, \vec b, \vec c\) とする(原点はどこでもよい)。辺BCを \(1:2\) に内分する点をP、辺CAを \(1:2\) に内分する点をQとする。線分APと線分BQの交点をSとするとき、\(AS:SP\) と \(BS:SQ\) をそれぞれ求めよ。解答を見る
重心の位置ベクトル
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共線条件(一直線上にある3点)
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交点の位置ベクトル
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わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。解説を見る
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