STEP 1

漸化式ってなに?

数列の「隣り合う2つの項の関係」を表す式を漸化式という。\(a_1\) のような最初の項(初項)と、\(a_{n+1}\) を \(a_n\) を使って表す式がセットになっていれば、そこから \(a_2,\ a_3,\ a_4,\ldots\) が芋づる式にすべて決まる。実は、これまで学んできた等差数列・等比数列も漸化式の一種だった。

基本の3タイプ(隣接2項間の漸化式)
等差型 \(a_{n+1}=a_n+d\) → 一般項 \(a_n=a_1+(n-1)d\)(第1ページで学習ずみ)
等比型 \(a_{n+1}=r\,a_n\) → 一般項 \(a_n=a_1\,r^{\,n-1}\)(第2ページで学習ずみ)
階差型 \(a_{n+1}=a_n+f(n)\) → 一般項 \(a_n=a_1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}f(k)\)(\(n\ge2\)、第3ページのΣ計算を使う)

階差型は、隣の項との「差」が一定でも一定の比でもなく、\(n\) によって変わっていくタイプ。差の計算に前回のΣの技術がそのまま使える。たとえば \(a_1=1,\ a_{n+1}=a_n+2n\) なら、差が \(2,4,6,8,\ldots\) と増えていくので、グラフは直線でも一定の曲がり方でもなく、だんだん反り返るように増えていく。

この3タイプに当てはまらない漸化式(\(a_{n+1}=pa_n+q\) のような形)も、実は「工夫すれば等比数列に帰着できる」という共通の考え方で解ける。STEP 2以降でその工夫を見ていこう。

STEP 2

\(a_{n+1}=pa_n+q\) 型 — 特性方程式で等比数列に帰着する

この形の漸化式は、両辺が同じ値 \(\alpha\) だけずれていると考えて、そのずれを消す \(\alpha\) を見つけるのがコツ。\(\alpha\) さえ見つかれば、あとは等比数列の公式がそのまま使える。

\(a_{n+1}=pa_n+q\)(\(p\ne1\))を解く手順は次のとおり。

手順1 \(\alpha=p\alpha+q\)(特性方程式)を解いて \(\alpha\) を求める
手順2 もとの式から特性方程式を辺々引く:\(a_{n+1}-\alpha=p(a_n-\alpha)\)
手順3 数列 \(\{a_n-\alpha\}\) は公比 \(p\) の等比数列。初項 \(a_1-\alpha\) から一般項を求める
手順4 \(a_n-\alpha=(a_1-\alpha)p^{\,n-1}\) より \(a_n=\alpha+(a_1-\alpha)p^{\,n-1}\)
なぜこれで解けるのか
\(a_{n+1}=pa_n+q\) と \(\alpha=p\alpha+q\) を辺々引くと \(a_{n+1}-\alpha=p(a_n-\alpha)\) になる。これは「\(b_n=a_n-\alpha\)」という新しい数列が \(b_{n+1}=pb_n\)、つまり公比 \(p\) の等比数列そのものだ、ということ。\(a_n\) 自体は等比数列ではなくても、\(\alpha\) だけずらした \(a_n-\alpha\) は等比数列になる。

例題 \(a_1=1,\ a_{n+1}=2a_n+1\) の一般項を求めよ。

解答を見る
特性方程式 \(\alpha=2\alpha+1\) を解く:\(-\alpha=1\) より \(\alpha=-1\)。 辺々引くと \(a_{n+1}-(-1)=2(a_n-(-1))\)、すなわち \(a_{n+1}+1=2(a_n+1)\)。 数列 \(\{a_n+1\}\) は初項 \(a_1+1=2\)、公比 \(2\) の等比数列だから \(a_n+1=2\cdot2^{\,n-1}=2^n\)。 \(a_n=2^n-1\)

実際に \(a_1=1,\ a_2=3,\ a_3=7,\ a_4=15,\ a_5=31\) と計算していくと、公式どおり \(2^n-1\) に一致する。差だけ見ると一定ではないが、\(a_n+1\) は \(2,4,8,16,32\) ときれいな等比数列になっている。

STEP 3

おきかえを使う型 — \(a_{n+1}=pa_n+q^n\)

右辺に \(a_n\) の何倍かに加えて \(q^n\)(\(n\) 乗の形)がくっついていると、STEP 2の特性方程式だけでは解けない。このときは両辺を \(q^{n+1}\) で割って新しい数列に置き換えるのが決め手になる。

例題 \(a_1=1,\ a_{n+1}=2a_n+3^n\) の一般項を求めよ。

解答を見る
右辺の \(3^n\) が邪魔なので、両辺を \(3^{n+1}\) で割る。 \(\dfrac{a_{n+1}}{3^{n+1}}=\dfrac{2a_n}{3^{n+1}}+\dfrac{3^n}{3^{n+1}}=\dfrac{2}{3}\cdot\dfrac{a_n}{3^n}+\dfrac{1}{3}\) そこで \(b_n=\dfrac{a_n}{3^n}\) とおくと、上の式は \(b_{n+1}=\dfrac{2}{3}b_n+\dfrac{1}{3}\) となり、STEP 2と同じ \(pb_n+q\) の形に帰着した。 特性方程式 \(\beta=\dfrac{2}{3}\beta+\dfrac{1}{3}\) を解く:\(\dfrac{1}{3}\beta=\dfrac{1}{3}\) より \(\beta=1\)。 辺々引くと \(b_{n+1}-1=\dfrac{2}{3}(b_n-1)\)。\(b_1=\dfrac{a_1}{3}=\dfrac{1}{3}\) だから \(b_n-1=\left(\dfrac{1}{3}-1\right)\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n-1}=-\dfrac{2}{3}\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n-1}=-\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n}\) よって \(b_n=1-\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n}\)。\(a_n=3^n\,b_n\) に戻すと \(a_n=3^n-3^n\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n}=3^n-2^n\) \(a_n=3^n-2^n\)

検算してみよう。\(a_1=3-2=1\)、\(a_2=2\cdot1+3=5\) で公式も \(9-4=5\)、\(a_3=2\cdot5+9=19\) で公式も \(27-8=19\) と、ぴったり一致する。

コツ 「割る数」は右辺の \(q^n\) の \(q\) に合わせる(\(q^{n+1}\) で割る)。置き換えたあとに出てくる \(b_{n+1}=(\text{何か})b_n+(\text{定数})\) は、STEP 2の特性方程式の手順がそのまま使える。最後に \(b_n\) から \(a_n\) に戻すのを忘れないこと。
STEP 4

漸化式の文章題 — 図形の分割数

漸化式は「1つ増やしたときに何が増えるか」を式にする文章題と相性がいい。定番の題材である図形の分割数で練習しよう。

例題 平面上に \(n\) 本の直線があり、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないとする。この \(n\) 本の直線によって平面が分けられる部分の数を \(a_n\) とするとき、\(a_n\) を求めよ。

解答を見る
直線が1本もないとき平面は1つの部分。直線を1本引くと2つの部分に分かれるので \(a_1=2\)。 \(n\) 本の直線がある状態から \((n+1)\) 本目を引くことを考える。条件(どの2本も平行でない)より、新しい直線は既存の \(n\) 本すべてと異なる点で交わるので、交点は \(n\) 個できる。この \(n\) 個の交点によって、新しい直線自身は \((n+1)\) 個の線分・半直線に区切られる。区切られた1つ1つが、それが通り抜ける既存の領域をちょうど2つに分ける(=1つ領域が増える)ので、新しく増える領域の数は \((n+1)\)。 \(a_{n+1}=a_n+(n+1)\)(階差型) これはSTEP 1の階差型なので、\(n\ge2\) で \(a_n=a_1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}(k+1)=2+\sum_{k=1}^{n-1}k+\sum_{k=1}^{n-1}1=2+\dfrac{(n-1)n}{2}+(n-1)\) \(=2+\dfrac{(n-1)n+2(n-1)}{2}=2+\dfrac{(n-1)(n+2)}{2}=\dfrac{4+(n-1)(n+2)}{2}=\dfrac{n^2+n+2}{2}\) \(n=1\) を代入すると \(\dfrac{1+1+2}{2}=2\) となり \(a_1\) とも一致するので、この式は \(n=1\) でも成り立つ。 \(a_n=\dfrac{n^2+n+2}{2}\)

検算:\(n=2\)(交わる2本の直線)は \(\dfrac{4+2+2}{2}=4\)、\(n=3\)(三角形を作る3本の直線)は \(\dfrac{9+3+2}{2}=7\)。実際に図を描いて数えても一致することを確かめておこう。

文章題を漸化式にする流れ
手順1 「1つ増えたら何が増えるか」を \(a_{n+1}-a_n\) の形で言葉にする
手順2 その式が等差型・等比型・階差型のどれに当てはまるか判定する
手順3 該当する公式(STEP 1の3タイプ、または STEP 2・3の帰着テクニック)で一般項を求める
練習問題(全16問)

答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「-1/2」のように入力。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。

基本(1〜5)
1
等差型

\(a_1=5,\ a_{n+1}=a_n+3\) の一般項を \(a_n=pn+q\) の形で表すとき、\(p,\ q\) を求めよ。

\(p=\)  \(q=\)
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等差型なので \(a_n=a_1+(n-1)d=5+3(n-1)=3n+2\)。 \(p=3,\ q=2\)
2
等比型

\(a_1=2,\ a_{n+1}=3a_n\) の一般項を \(a_n=A\cdot r^{\,n-1}\) の形で表すとき、\(A,\ r\) を求めよ。

\(A=\)  \(r=\)
解説を見る
等比型なので \(a_n=a_1\,r^{\,n-1}=2\cdot3^{\,n-1}\)。 \(A=2,\ r=3\)
3
等比型・分数

\(a_1=4,\ a_{n+1}=\dfrac{1}{2}a_n\) のとき、\(a_5\) を求めよ。

\(a_5=\)
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\(a_n=4\left(\dfrac{1}{2}\right)^{n-1}\) より \(a_5=4\left(\dfrac{1}{2}\right)^{4}=\dfrac{4}{16}=\dfrac{1}{4}\)。 \(a_5=\dfrac{1}{4}\)
4
階差型・項をたどる

\(a_1=1,\ a_{n+1}=a_n+2n\) のとき、\(a_4,\ a_5\) を求めよ。

\(a_4=\)  \(a_5=\)
解説を見る
\(a_2=a_1+2\cdot1=3\)、\(a_3=a_2+2\cdot2=7\)、\(a_4=a_3+2\cdot3=13\)、\(a_5=a_4+2\cdot4=21\)。 \(a_4=13,\ a_5=21\)
5
\(a_{n+1}=pa_n+q\) 型・基本

\(a_1=1,\ a_{n+1}=2a_n+1\) について、特性方程式の解 \(\alpha\) と \(a_4\) を求めよ。

\(\alpha=\)  \(a_4=\)
解説を見る
\(\alpha=2\alpha+1\) より \(\alpha=-1\)。\(a_n+1=(a_1+1)2^{\,n-1}=2^n\) より \(a_n=2^n-1\)。\(a_4=2^4-1=15\)。 \(\alpha=-1,\ a_4=15\)
標準(6〜12) ※パターンは自分で判定
6

\(a_1=5,\ a_{n+1}=3a_n-4\) について、特性方程式の解 \(\alpha\) と \(a_4\) を求めよ。

\(\alpha=\)  \(a_4=\)
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\(\alpha=3\alpha-4\) より \(-2\alpha=-4,\ \alpha=2\)。\(a_n-2=(a_1-2)3^{\,n-1}=3\cdot3^{\,n-1}=3^n\) より \(a_n=3^n+2\)。\(a_4=3^4+2=83\)。 \(\alpha=2,\ a_4=83\)
7

\(a_1=0,\ a_{n+1}=4a_n+3\) について、特性方程式の解 \(\alpha\) と \(a_5\) を求めよ。

\(\alpha=\)  \(a_5=\)
解説を見る
\(\alpha=4\alpha+3\) より \(-3\alpha=3,\ \alpha=-1\)。\(a_n+1=(a_1+1)4^{\,n-1}=4^{\,n-1}\) より \(a_n=4^{\,n-1}-1\)。\(a_5=4^4-1=255\)。 \(\alpha=-1,\ a_5=255\)
8
おきかえ型

\(a_1=5,\ a_{n+1}=2a_n+3^n\) の一般項を \(a_n=A\cdot2^n+B\cdot3^n\) の形で表すとき、\(A,\ B\) を求めよ。

\(A=\)  \(B=\)
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両辺を \(3^{n+1}\) で割り \(b_n=\dfrac{a_n}{3^n}\) とおくと \(b_{n+1}=\dfrac{2}{3}b_n+\dfrac{1}{3}\)。特性方程式 \(\beta=\dfrac{2}{3}\beta+\dfrac{1}{3}\) より \(\beta=1\)。 \(b_1=\dfrac{5}{3}\) より \(b_n-1=\left(\dfrac{5}{3}-1\right)\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n-1}=\dfrac{2}{3}\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n-1}=\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n}\)。 \(b_n=1+\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n}\)、\(a_n=3^n\,b_n=3^n+2^n\)。 \(A=1,\ B=1\)(\(a_n=2^n+3^n\))
9
おきかえ型

\(a_1=1,\ a_{n+1}=3a_n+4^n\) の一般項を \(a_n=A\cdot4^n+B\cdot3^n\) の形で表すとき、\(A,\ B\) と \(a_4\) を求めよ。

\(A=\)  \(B=\)  \(a_4=\)
解説を見る
両辺を \(4^{n+1}\) で割り \(b_n=\dfrac{a_n}{4^n}\) とおくと \(b_{n+1}=\dfrac{3}{4}b_n+\dfrac{1}{4}\)。特性方程式より \(\beta=1\)。 \(b_1=\dfrac{1}{4}\) より \(b_n-1=\left(\dfrac{1}{4}-1\right)\left(\dfrac{3}{4}\right)^{n-1}=-\dfrac{3}{4}\left(\dfrac{3}{4}\right)^{n-1}=-\left(\dfrac{3}{4}\right)^{n}\)。 \(b_n=1-\left(\dfrac{3}{4}\right)^{n}\)、\(a_n=4^n\,b_n=4^n-3^n\)。\(a_4=4^4-3^4=256-81=175\)。 \(A=1,\ B=-1,\ a_4=175\)(\(a_n=4^n-3^n\))
10
階差型・Σの技術を使う

\(a_1=3,\ a_{n+1}=a_n+3n-1\) のとき、\(a_6\) を求めよ。

\(a_6=\)
解説を見る
\(a_2=3+(3\cdot1-1)=5\)、\(a_3=5+(3\cdot2-1)=10\)、\(a_4=10+(3\cdot3-1)=18\)、\(a_5=18+(3\cdot4-1)=29\)、\(a_6=29+(3\cdot5-1)=43\)。 (一般項も \(a_n=a_1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}(3k-1)\) から求められ、\(a_n=\dfrac{3n^2-5n+8}{2}\) になる。\(n=6\) を代入すると \(\dfrac{108-30+8}{2}=43\) と一致する。) \(a_6=43\)
11

\(a_1=7,\ a_{n+1}=5a_n-8\) について、特性方程式の解 \(\alpha\) と \(a_4\) を求めよ。

\(\alpha=\)  \(a_4=\)
解説を見る
\(\alpha=5\alpha-8\) より \(-4\alpha=-8,\ \alpha=2\)。\(a_n-2=(a_1-2)5^{\,n-1}=5\cdot5^{\,n-1}=5^n\) より \(a_n=5^n+2\)。\(a_4=5^4+2=627\)。 \(\alpha=2,\ a_4=627\)
12
おきかえ型

\(a_1=1,\ a_{n+1}=2a_n+3^n\) のとき、\(a_5\) を求めよ。

\(a_5=\)
解説を見る
STEP 3の例題より \(a_n=3^n-2^n\)。\(a_5=3^5-2^5=243-32=211\)。 (直接たどっても \(a_2=5,\ a_3=19,\ a_4=65,\ a_5=2\cdot65+3^4=130+81=211\) と一致する。) \(a_5=211\)
挑戦(13〜16)
13
特性方程式の解が負の型

\(a_1=2,\ a_{n+1}=-2a_n+3\) について、特性方程式の解 \(\alpha\) と \(a_5\) を求めよ。

\(\alpha=\)  \(a_5=\)
解説を見る
\(\alpha=-2\alpha+3\) より \(3\alpha=3,\ \alpha=1\)。\(a_n-1=(a_1-1)(-2)^{\,n-1}=(-2)^{\,n-1}\) より \(a_n=(-2)^{\,n-1}+1\)。 \(a_5=(-2)^4+1=16+1=17\)。公比が負なので符号が交互に入れ替わることに注意。 \(\alpha=1,\ a_5=17\)
14
特性方程式の解と初項が一致する特殊ケース

\(a_1=3,\ a_{n+1}=2a_n-3\) のとき、\(a_{10}\) を求めよ。

\(a_{10}=\)
解説を見る
特性方程式 \(\alpha=2\alpha-3\) より \(\alpha=3\)。ところが初項がすでに \(a_1=3=\alpha\)。 \(a_n-3=(a_1-3)2^{\,n-1}=0\cdot2^{\,n-1}=0\) なので、\(a_n=3\) がすべての \(n\) で成り立つ(定数列)。 実際に \(a_2=2\cdot3-3=3\)、\(a_3=2\cdot3-3=3,\ldots\) と、ずっと \(3\) のまま変わらない。 \(a_{10}=3\)
15
おきかえ型・係数つき

\(a_1=7,\ a_{n+1}=5a_n+2\cdot3^n\) の一般項を \(a_n=A\cdot5^n+B\cdot3^n\) の形で表すとき、\(A,\ B\) と \(a_4\) を求めよ。

\(A=\)  \(B=\)  \(a_4=\)
解説を見る
両辺を \(3^{n+1}\) で割り \(b_n=\dfrac{a_n}{3^n}\) とおくと \(b_{n+1}=\dfrac{5}{3}b_n+\dfrac{2}{3}\)。特性方程式 \(\beta=\dfrac{5}{3}\beta+\dfrac{2}{3}\) より \(-\dfrac{2}{3}\beta=\dfrac{2}{3},\ \beta=-1\)。 \(b_1=\dfrac{7}{3}\) より \(b_n-(-1)=\left(\dfrac{7}{3}+1\right)\left(\dfrac{5}{3}\right)^{n-1}=\dfrac{10}{3}\left(\dfrac{5}{3}\right)^{n-1}=2\left(\dfrac{5}{3}\right)^{n}\)。 \(b_n=2\left(\dfrac{5}{3}\right)^{n}-1\)、\(a_n=3^n\,b_n=2\cdot5^n-3^n\)。 \(a_4=2\cdot5^4-3^4=2\cdot625-81=1250-81=1169\)。 \(A=2,\ B=-1,\ a_4=1169\)(\(a_n=2\cdot5^n-3^n\))
16
階差型・一般項を最後まで求める

\(a_1=2,\ a_{n+1}=a_n+4n-1\) の一般項を \(a_n=An^2+Bn+C\) の形で表すとき、\(A,\ B,\ C\) を求めよ。

\(A=\)  \(B=\)  \(C=\)
解説を見る
\(n\ge2\) で \(a_n=a_1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}(4k-1)=2+4\cdot\dfrac{(n-1)n}{2}-(n-1)=2+(n-1)(2n-1)\) \((n-1)(2n-1)=2n^2-3n+1\) より \(a_n=2+2n^2-3n+1=2n^2-3n+3\)。 \(n=1\) を代入すると \(2-3+3=2=a_1\) となり成り立つ。検算:\(a_2=2+3=5\)、公式も \(8-6+3=5\)。 \(A=2,\ B=-3,\ C=3\)(\(a_n=2n^2-3n+3\))
応用問題(プリント限定)

ここから先はPDF限定の腕試し。隣接3項間の漸化式と確率漸化式の入り口を紹介する。

応1
隣接3項間漸化式(入り口)

\(a_1=2,\ a_2=5,\ a_{n+2}=5a_{n+1}-6a_n\) の一般項を求め、\(a_5\) を求めよ。

\(a_5=\)
解説を見る
3つの項が並ぶ漸化式(隣接3項間)は、\(x^2=5x-6\)(特性方程式)を作って解くのが基本方針。 \(x^2-5x+6=0\) を解くと \((x-2)(x-3)=0\) より \(x=2,\ 3\)。この2つの解 \(2,\ 3\) を使って、一般項は \(a_n=A\cdot2^{\,n-1}+B\cdot3^{\,n-1}\) の形で書けることが知られている(詳しい理由は数列をさらに深く学ぶ機会に扱う。ここでは「2つの特性方程式の解を使って一般項を組み立てる」という考え方だけつかんでおこう)。 \(n=1,2\) を代入して \(A,\ B\) を決める。 \(a_1=A+B=2\) \(a_2=2A+3B=5\) 1つ目の式より \(A=2-B\)。2つ目に代入すると \(2(2-B)+3B=5\) より \(4+B=5,\ B=1\)。よって \(A=1\)。 \(a_n=1\cdot2^{\,n-1}+1\cdot3^{\,n-1}=2^{\,n-1}+3^{\,n-1}\) 検算:\(a_3=5a_2-6a_1=25-12=13\)。公式も \(2^2+3^2=4+9=13\) で一致。 \(a_4=5\cdot13-6\cdot5=65-30=35\)。公式も \(2^3+3^3=8+27=35\) で一致。 \(a_5=5\cdot35-6\cdot13=175-78=97\)。公式も \(2^4+3^4=16+81=97\)。 \(a_n=2^{\,n-1}+3^{\,n-1}\)、\(a_5=97\)
応2
確率漸化式(入り口)

正三角形ABCの頂点上を動く点Pがある。点Pは最初、頂点Aにいる。1回の操作で、今いる頂点から他の2頂点のどちらかへ、それぞれ確率 \(\dfrac{1}{2}\) で移動する。\(n\) 回の操作のあとに点PがAにいる確率を \(p_n\) とするとき、\(p_1\) を求めよ。また \(p_{n+1}\) を \(p_n\) の式(\(p_{n+1}=Ap_n+B\) の形)で表せ。

\(p_1=\)  \(A=\)  \(B=\)
解説を見る
1回操作すると、最初Aにいた点Pは必ずBかCへ移動するので、1回後にAにいる確率は \(p_1=0\)。 \((n+1)\) 回後にAにいる場合を、「\(n\) 回後にどこにいたか」で場合分けする。 ・\(n\) 回後にAにいた(確率 \(p_n\))→ 次はB・Cのどちらかへ移動するので、Aには戻れない。この場合からの寄与は \(0\)。 ・\(n\) 回後にAにいなかった(確率 \(1-p_n\))→ 今いる頂点から見て、他の2頂点のうち1つがAなので、確率 \(\dfrac{1}{2}\) でAに移動する。 したがって \(p_{n+1}=0\cdot p_n+\dfrac{1}{2}(1-p_n)=-\dfrac{1}{2}p_n+\dfrac{1}{2}\)。 (発展:この式もSTEP 2の特性方程式で解ける。\(\alpha=-\dfrac{1}{2}\alpha+\dfrac{1}{2}\) より \(\alpha=\dfrac{1}{3}\)。\(p_1=0\) から出発して \(p_n=\dfrac{1}{3}-\dfrac{1}{3}\left(-\dfrac{1}{2}\right)^{n-1}\) が得られ、\(n\) が大きくなるほど \(p_n\) は \(\dfrac{1}{3}\) に近づいていく。) \(p_1=0,\ \ p_{n+1}=-\dfrac{1}{2}p_n+\dfrac{1}{2}\)
応3
文章題:円による平面の分割数

平面上に \(n\) 個の円があり、どの2つの円も異なる2点で交わり、どの3つの円も1点で交わらないとする。この \(n\) 個の円によって平面が分けられる部分の数を \(a_n\) とする。一般項を \(a_n=An^2+Bn+C\) の形で求め、\(a_6\) を求めよ。

\(A=\)  \(B=\)  \(C=\)  \(a_6=\)
解説を見る
円が1個もないとき平面は1つの部分。円を1個かくと内側・外側の2つに分かれるので \(a_1=2\)。 \(n\) 個の円がある状態から \((n+1)\) 個目の円を加えると、条件より新しい円は既存の \(n\) 個の円それぞれと2点で交わるので、交点は \(2n\) 個できる。この \(2n\) 個の交点によって、新しい円自身は \(2n\) 個の弧に分けられる。1つの弧が既存の領域を1つ2つに分けるので、増える領域の数は \(2n\)。 \(a_{n+1}=a_n+2n\)(階差型) \(n\ge2\) で \(a_n=a_1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}2k=2+2\cdot\dfrac{(n-1)n}{2}=2+n(n-1)=n^2-n+2\)。 \(n=1\) でも \(1-1+2=2\) となり一致する。 検算:\(a_2=4-2+2=4\)(2つの円が重なるベン図と同じ形)。\(a_3=9-3+2=8\)。 \(a_6=36-6+2=32\)。 \(A=1,\ B=-1,\ C=2\)(\(a_n=n^2-n+2\))、\(a_6=32\)
応4
文章題:培養液の中の細菌

ある培養液の中の細菌の数は、1時間ごとに2倍に増えるが、同時に薬剤の投与により毎回3匹ずつ減らされる。1時間後の細菌の数が5匹であるとき、\(n\) 時間後の細菌の数を \(a_n\)(匹)とする。一般項を \(a_n=2^n+c\) の形で求め、10時間後の細菌の数を求めよ。

\(c=\)  10時間後
解説を見る
条件を式にすると \(a_1=5,\ a_{n+1}=2a_n-3\)。 特性方程式 \(\alpha=2\alpha-3\) より \(\alpha=3\)。\(a_n-3=(a_1-3)2^{\,n-1}=2\cdot2^{\,n-1}=2^n\) より \(a_n=2^n+3\)。 検算:\(a_1=2+3=5\)(条件と一致)、\(a_2=2\cdot5-3=7\)、公式も \(4+3=7\)。 \(a_{10}=2^{10}+3=1024+3=1027\)。 \(c=3\)(\(a_n=2^n+3\))、10時間後は\(1027\)匹
応5
初項・公比・定数がすべて負を含む型

\(a_1=-2,\ a_{n+1}=-3a_n+8\) について、特性方程式の解 \(\alpha\) と \(a_4\) を求めよ。

\(\alpha=\)  \(a_4=\)
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特性方程式 \(\alpha=-3\alpha+8\) より \(4\alpha=8,\ \alpha=2\)。 \(a_n-2=(a_1-2)(-3)^{\,n-1}=(-2-2)(-3)^{\,n-1}=-4(-3)^{\,n-1}\) より \(a_n=2-4(-3)^{\,n-1}\)。 検算:\(a_1=2-4=-2\)(条件と一致)、\(a_2=-3\cdot(-2)+8=6+8=14\)、公式も \(2-4(-3)=2+12=14\)。 \(a_3=-3\cdot14+8=-34\)、公式も \(2-4\cdot9=2-36=-34\)。 \(a_4=-3\cdot(-34)+8=102+8=110\)、公式も \(2-4(-27)=2+108=110\)。 \(\alpha=2,\ a_4=110\)