STEP 1

二項分布 B(n, p)

「成功確率 \(p\) の試行を独立に \(n\) 回くり返す」とき、成功する回数を \(X\) とすると、\(X\) は次の確率分布に従う。これを二項分布といい、\(X \sim B(n, p)\) と書く。

\[P(X=k) = {}_n\mathrm{C}_k\, p^k(1-p)^{n-k}\quad(k=0,1,2,\ldots,n)\]

前ページで学んだ期待値・分散の定義から計算すると、二項分布の期待値・分散・標準偏差は次の公式にまとまる(公式の導出は省略し、結果を覚えて使えるようにしよう)。

\(X \sim B(n, p)\) のとき \[E(X) = np\] \[V(X) = np(1-p)\] \[\sigma(X) = \sqrt{np(1-p)}\] 期待値は「試行回数×成功確率」。分散は、さらに「失敗確率」もかける。

例題 1本の当たりくじを引く確率が \(0.4\) であるくじ引きを、独立に5回行う。当たった回数を \(X\) とするとき、\(E(X)\)、\(V(X)\)、\(\sigma(X)\) を求めよ。

解答を見る
\(X \sim B(5,\ 0.4)\) なので、公式にそのまま当てはめる。 \(E(X) = np = 5\times0.4 = 2\) \(V(X) = np(1-p) = 5\times0.4\times0.6 = 1.2\) \(\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{1.2} = \sqrt{\dfrac{6}{5}} = \dfrac{\sqrt{30}}{5} \approx 1.10\) \(E(X)=2\)、\(V(X)=1.2\)、\(\sigma(X)=\dfrac{\sqrt{30}}{5}\ (\approx1.10)\)
注意 二項分布の公式 \(E(X)=np\)、\(V(X)=np(1-p)\) は、前ページの確率変数の一般公式(\(\sum x_ip_i\) など)を毎回計算しなくても済むようにした「専用の近道」。ただし使えるのは「同じ確率 \(p\) の独立な試行を \(n\) 回くり返す」場面に限られることを忘れずに。
STEP 2

正規分布と標準化

身長・テストの点数のように、連続的な値をとる確率変数の分布として最もよく使われるのが正規分布だ。平均 \(\mu\)、標準偏差 \(\sigma\) の正規分布を \(N(\mu, \sigma^2)\) と書き、グラフは平均 \(\mu\) を中心に左右対称な、なめらかな釣鐘型の曲線になる。

正規分布は \(\mu\)、\(\sigma\) の組み合わせごとに無数にあるが、そのすべてを次の変換(標準化)によって、ただ1つの「標準正規分布 \(N(0, 1)\)」に統一して扱うことができる。

\[Z = \frac{X-\mu}{\sigma}\]
\(X \sim N(\mu, \sigma^2)\) のとき、\(Z=\dfrac{X-\mu}{\sigma}\) は標準正規分布 \(N(0,1)\) に従う。 標準化とは「平均からの差を、標準偏差いくつ分か」という共通のものさしに変換すること。

正規分布では「確率=グラフとx軸で囲まれた部分の面積」。曲線の式は複雑なので、この面積は自分で積分計算するのではなく、次のSTEPで学ぶ正規分布表を使って読み取る。

STEP 3

標準正規分布表の使い方

標準正規分布表は、\(Z=0\) から \(Z=z\) までの面積 \(p(z) = P(0 \le Z \le z)\) を、\(z\) の値ごとにまとめた表。教科書の巻末についている本物の表はもっと細かい刻みだが、このページでは次の抜粋だけで解ける問題にしてある。

標準正規分布表(抜粋) \(p(z) = P(0 \le Z \le z)\)
\(z\) 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0
\(p(z)\) 0.1915 0.3413 0.4332 0.4772 0.4938 0.4987

この後の問題は、すべてこの6つの \(z\) の値(またはその負の側)だけで解けるように作ってある。表にない \(z\) の値は出てこないので、安心してこの表だけを使えばよい。

この表の \(p(z)\) は「中心から片側だけ」の面積。求めたい確率のパターンに応じて、次のように組み合わせて使う。

読み取りパターン
・平均をまたいで両側に広がる範囲(\(\mu-z_1\sigma \le X \le \mu+z_2\sigma\))→ \(p(z_1)+p(z_2)\)(左右で別々に足す)
・平均の片側だけの範囲(\(\mu+z_1\sigma \le X \le \mu+z_2\sigma\)、\(z_1<z_2\))→ \(p(z_2)-p(z_1)\)(外側から内側を引く)
・平均より先の端まで(\(X \ge \mu+z\sigma\) など)→ \(0.5-p(z)\)(半分から表の値を引く)
・平均を中心に左右対称な範囲(\(\mu-z\sigma \le X \le \mu+z\sigma\))→ \(2p(z)\)(同じ値を2倍)

例題1 \(X \sim N(50, 10^2)\) のとき、\(P(50 \le X \le 65)\) を求めよ。

解答を見る
\(Z = \dfrac{65-50}{10} = 1.5\) 表より \(p(1.5)=0.4332\)。平均 \(50\) から片側だけの範囲なので、そのまま表の値が答え。 \(P(50 \le X \le 65) = 0.4332\)

例題2 \(X \sim N(50, 10^2)\) のとき、\(P(35 \le X \le 65)\) を求めよ。

解答を見る
左端 \(Z_1 = \dfrac{35-50}{10} = -1.5\)、右端 \(Z_2 = \dfrac{65-50}{10} = 1.5\)。 平均 \(50\) を中心に左右対称な範囲(\(z=1.5\) の両側)なので \(P(35 \le X \le 65) = 2\,p(1.5) = 2\times0.4332 = 0.8664\) \(P(35 \le X \le 65) = 0.8664\)

例題3 \(X \sim N(50, 10^2)\) のとき、\(P(X \ge 60)\) を求めよ。

解答を見る
\(Z = \dfrac{60-50}{10} = 1.0\)、表より \(p(1.0)=0.3413\)。 \(X \ge 60\) は「平均より先の端まで」なので、全体の半分 \(0.5\) から表の値を引く。 \(P(X \ge 60) = 0.5-p(1.0) = 0.5-0.3413 = 0.1587\) \(P(X \ge 60) = 0.1587\)
STEP 4

二項分布の正規近似

二項分布 \(B(n, p)\) は、本来は「とびとびの値」しかとらない分布だが、試行回数 \(n\) が十分大きいとき、二項分布の形は正規分布にどんどん近づいていくことが知られている。これを利用すると、二項分布の確率も正規分布表を使って(近似的に)求められる。

二項分布の正規近似 \(n\) が十分大きいとき \[X \sim B(n, p) \ \Longrightarrow\ X \text{ は近似的に } N\!\big(np,\ np(1-p)\big) \text{ に従う}\] つまり平均・分散は二項分布のまま(\(E(X)=np\)、\(V(X)=np(1-p)\))使い、分布の形だけ正規分布とみなして表を使う。

例題 1枚の硬貨を100回投げるとき、表の出る回数を \(X\) とする。\(X\) を正規分布で近似して、\(P(45 \le X \le 65)\) を求めよ。

解答を見る
\(X \sim B(100,\ 0.5)\) なので \(E(X) = 100\times0.5 = 50\)、\(V(X) = 100\times0.5\times0.5 = 25\)、\(\sigma(X) = \sqrt{25} = 5\) 正規分布 \(N(50, 5^2)\) で近似する。 \(Z_1 = \dfrac{45-50}{5} = -1.0\)、\(Z_2 = \dfrac{65-50}{5} = 3.0\) 平均 \(50\) を挟んで左右に広がる範囲なので、左右それぞれの表の値をたす。 \(P(45 \le X \le 65) \approx p(1.0)+p(3.0) = 0.3413+0.4987 = 0.8400\) \(P(45 \le X \le 65) \approx 0.8400\)
注意 このページでは高校の学習範囲に合わせ、境界の値(\(45\) や \(65\) など)をそのまま標準化して使う(半整数への補正は行わない)。二項分布はとびとびの値、正規分布は連続的な値という違いはあるが、\(n\) が大きいときの近似としてこの計算方法を使う、という理解でよい。
練習問題(全16問)

答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「3/2」のように、割り切れないときはそのまま分数で入力しよう。確率・パーセントの問題はSTEP3の表の値を使う。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。

基本(1〜6)
1
二項分布の期待値

当たる確率が \(\dfrac{1}{3}\) のくじを独立に9回引くとき、当たった回数を \(X\) とする。期待値 \(E(X)\) を求めよ。

\(E(X)=\)
解説を見る
\(X \sim B\!\left(9,\ \dfrac{1}{3}\right)\) \(E(X) = np = 9\times\dfrac{1}{3} = 3\) \(E(X)=3\)
2
二項分布の分散

問1と同じ \(X\)(\(B\!\left(9,\dfrac{1}{3}\right)\))について、分散 \(V(X)\) を求めよ。

\(V(X)=\)
解説を見る
\(V(X) = np(1-p) = 9\times\dfrac{1}{3}\times\dfrac{2}{3} = 9\times\dfrac{2}{9} = 2\) \(V(X)=2\)
3
二項分布の期待値・分散

ある製品の不良品が出る確率は \(0.2\) である。この製品を独立に50個検査するとき、不良品の個数を \(X\) とする。期待値 \(E(X)\) と分散 \(V(X)\) を求めよ。

\(E(X)=\)  \(V(X)=\)
解説を見る
\(X \sim B(50,\ 0.2)\) \(E(X) = 50\times0.2 = 10\) \(V(X) = 50\times0.2\times0.8 = 8\) \(E(X)=10\)、\(V(X)=8\)
4
標準化の基本

\(X \sim N(70, 6^2)\) のとき、\(X=79\) を標準化した値 \(Z\) を求めよ。

\(Z=\)
解説を見る
\(Z = \dfrac{X-\mu}{\sigma} = \dfrac{79-70}{6} = \dfrac{9}{6} = \dfrac{3}{2}\) \(Z=\dfrac{3}{2}\ (=1.5)\)
5
正規分布表の基本の読み方

\(X \sim N(70, 6^2)\) のとき、\(P(70 \le X \le 73)\) を求めよ。

\(P(70 \le X \le 73)=\)
解説を見る
\(Z = \dfrac{73-70}{6} = \dfrac{1}{2} = 0.5\) 表より \(p(0.5)=0.1915\)。平均70から片側だけの範囲なので、そのまま表の値が答え。 \(P(70 \le X \le 73) = 0.1915\)
6
片側の確率(0.5から表の値を引く)

\(X \sim N(100, 15^2)\) のとき、\(P(X \ge 130)\) を求めよ。

\(P(X \ge 130)=\)
解説を見る
\(Z = \dfrac{130-100}{15} = 2.0\) 表より \(p(2.0)=0.4772\)。平均より先の端までの範囲なので \(P(X \ge 130) = 0.5-p(2.0) = 0.5-0.4772 = 0.0228\) \(P(X \ge 130) = 0.0228\)
標準(7〜12) ※パターンは自分で判定
7

\(X \sim B(25, 0.2)\) のとき、\(E(X)\)、\(V(X)\)、\(\sigma(X)\) をそれぞれ求めよ。

\(E(X)=\)  \(V(X)=\)  \(\sigma(X)=\)
解説を見る
\(E(X) = 25\times0.2 = 5\) \(V(X) = 25\times0.2\times0.8 = 4\) \(\sigma(X) = \sqrt{4} = 2\) \(E(X)=5\)、\(V(X)=4\)、\(\sigma(X)=2\)
8

成功確率 \(p=0.3\) の試行を独立に \(n\) 回くり返す。成功回数を \(X\) とするとき、\(E(X)=12\) であった。\(n\) の値と、そのときの分散 \(V(X)\) を求めよ。

\(n=\)  \(V(X)=\)
解説を見る
\(E(X)=np\) より \(12 = n\times0.3\)、よって \(n = \dfrac{12}{0.3} = 40\) \(V(X) = np(1-p) = 40\times0.3\times0.7 = 8.4\) \(n=40\)、\(V(X)=8.4\ \left(=\dfrac{42}{5}\right)\)
9

\(X \sim N(50, 4^2)\) のとき、\(P(42 \le X \le 54)\) を求めよ。

\(P(42 \le X \le 54)=\)
解説を見る
左端 \(Z_1 = \dfrac{42-50}{4} = -2.0\)、右端 \(Z_2 = \dfrac{54-50}{4} = 1.0\) 平均50を挟んで左右に広がる範囲なので、左右それぞれの表の値をたす。 \(P(42 \le X \le 54) = p(2.0)+p(1.0) = 0.4772+0.3413 = 0.8185\) \(P(42 \le X \le 54) = 0.8185\)
10

\(X \sim N(80, 10^2)\) のとき、\(P(70 \le X \le 105)\) を求めよ。

\(P(70 \le X \le 105)=\)
解説を見る
左端 \(Z_1 = \dfrac{70-80}{10} = -1.0\)、右端 \(Z_2 = \dfrac{105-80}{10} = 2.5\) 平均80を挟んで左右に広がる範囲なので、左右それぞれの表の値をたす。 \(P(70 \le X \le 105) = p(1.0)+p(2.5) = 0.3413+0.4938 = 0.8351\) \(P(70 \le X \le 105) = 0.8351\)
11

\(X \sim N(30, 5^2)\) のとき、\(P(35 \le X \le 42.5)\) を求めよ。

\(P(35 \le X \le 42.5)=\)
解説を見る
\(Z_1 = \dfrac{35-30}{5} = 1.0\)、\(Z_2 = \dfrac{42.5-30}{5} = 2.5\) 両端とも平均30より右側(同じ側)なので、外側から内側を引く。 \(P(35 \le X \le 42.5) = p(2.5)-p(1.0) = 0.4938-0.3413 = 0.1525\) \(P(35 \le X \le 42.5) = 0.1525\)
12

1枚の硬貨を独立に64回投げるとき、表の出る回数を \(X\) とする。\(X\) を正規分布で近似するときの平均 \(\mu\) と標準偏差 \(\sigma\) を求めよ。

\(\mu=\)  \(\sigma=\)
解説を見る
\(X \sim B(64,\ 0.5)\) なので \(\mu = E(X) = 64\times0.5 = 32\) \(V(X) = 64\times0.5\times0.5 = 16\)、\(\sigma = \sqrt{16} = 4\) \(\mu=32\)、\(\sigma=4\)
挑戦(13〜16)
13
問12の続き

問12の \(X\)(硬貨を64回投げたときの表の回数)について、正規近似を使って \(P(24 \le X \le 44)\) を求めよ。

\(P(24 \le X \le 44)=\)
解説を見る
問12より \(\mu=32,\ \sigma=4\)。 \(Z_1 = \dfrac{24-32}{4} = -2.0\)、\(Z_2 = \dfrac{44-32}{4} = 3.0\) 平均32を挟んで左右に広がる範囲なので、左右それぞれの表の値をたす。 \(P(24 \le X \le 44) \approx p(2.0)+p(3.0) = 0.4772+0.4987 = 0.9759\) \(P(24 \le X \le 44) \approx 0.9759\)
14
偏差値のもとになる考え方

ある試験の得点 \(X\) は正規分布 \(N(65, 10^2)\) に従うとする。得点90点以上の受験者は、全体の上位何%にあたるか。小数第2位まで、%の数値のみ入力せよ。

上位
解説を見る
\(Z = \dfrac{90-65}{10} = 2.5\) 表より \(p(2.5)=0.4938\)。「90点以上」は平均より先の端までの範囲。 \(P(X \ge 90) = 0.5-p(2.5) = 0.5-0.4938 = 0.0062\) 確率をパーセントに直すと \(0.0062\times100=0.62\)(%)。 上位 \(0.62\)%
15
二項分布の正規近似(不良品の検査)

ある工場で作られる製品の不良品が出る確率は \(0.1\) であることがわかっている。この製品を独立に400個検査するとき、不良品の個数を \(X\) とする。\(X\) を正規分布で近似して、\(P(28 \le X \le 52)\) を求めよ。

\(P(28 \le X \le 52)=\)
解説を見る
\(X \sim B(400,\ 0.1)\) なので \(\mu = E(X) = 400\times0.1 = 40\) \(V(X) = 400\times0.1\times0.9 = 36\)、\(\sigma = \sqrt{36} = 6\) \(Z_1 = \dfrac{28-40}{6} = -2.0\)、\(Z_2 = \dfrac{52-40}{6} = 2.0\) 平均40を中心に左右対称な範囲(\(z=2.0\)の両側)なので \(P(28 \le X \le 52) \approx 2\,p(2.0) = 2\times0.4772 = 0.9544\) \(P(28 \le X \le 52) \approx 0.9544\)
16
合格率と不合格率

ある試験の得点 \(X\) は正規分布 \(N(60, 12^2)\) に従うとする。合格ラインを72点に設定するとき、合格者の割合と不合格者の割合はそれぞれ全体の何%か。小数第2位まで、%の数値のみ入力せよ。

合格 % 不合格
解説を見る
合格=72点以上なので \(Z = \dfrac{72-60}{12} = 1.0\) 表より \(p(1.0)=0.3413\)。 \(P(X \ge 72) = 0.5-p(1.0) = 0.5-0.3413 = 0.1587\)(合格率) パーセントに直すと \(15.87\)%。不合格率は全体からの残りなので \(100-15.87 = 84.13\)(%) 合格 \(15.87\)%、不合格 \(84.13\)%
応用問題(プリント限定)

ここから先はPDF限定の腕試し。コイン投げの正規近似と、模試などでおなじみの「偏差値」の仕組みを、正規分布表を使って読み解こう。

応1
コインを400回投げる正規近似

1枚の公正な硬貨(表と裏が出る確率がそれぞれ \(\dfrac{1}{2}\))を独立に400回投げるとき、表の出る回数を \(X\) とする。\(X\) を正規分布で近似するときの平均 \(\mu\) と標準偏差 \(\sigma\) を求めよ。

\(\mu=\)  \(\sigma=\)
解説を見る
\(X \sim B(400,\ 0.5)\) なので \(\mu = E(X) = 400\times0.5 = 200\) \(V(X) = 400\times0.5\times0.5 = 100\)、\(\sigma = \sqrt{100} = 10\) \(\mu=200\)、\(\sigma=10\)
応2
続き:中央68.26%の範囲

応1の \(X\)(硬貨を400回投げたときの表の回数)について、表の値から \(2\,p(1.0)=0.6826\) であることがわかる。この「中央68.26%」にあたる範囲は、表の回数が何回から何回までか。

回 から 
解説を見る
「中央68.26%」は \(2\,p(1.0)\) にあたるので、\(z=\pm1.0\) の範囲、つまり \(\mu\pm1\sigma\) の範囲を指す。 応1より \(\mu=200,\ \sigma=10\) なので 下限:\(200-1\times10=190\)、上限:\(200+1\times10=210\) \(190\) 回から \(210\) 回まで
応3
続き:極端な場合の確率

応1の \(X\) について、\(P(X \ge 230)\) を求めよ。

\(P(X \ge 230)=\)
解説を見る
応1より \(\mu=200,\ \sigma=10\)。 \(Z = \dfrac{230-200}{10} = 3.0\) 表より \(p(3.0)=0.4987\)。「230回以上」は平均より先の端までの範囲。 \(P(X \ge 230) \approx 0.5-p(3.0) = 0.5-0.4987 = 0.0013\) (400回投げて230回以上表が出るのは、非常に起こりにくい珍しい出来事だとわかる) \(P(X \ge 230) \approx 0.0013\)
応4
偏差値の計算

模試などで使われる「偏差値」は、平均を50、標準偏差を10にそろえた指標で、得点 \(x\)、平均 \(m\)、標準偏差 \(s\) を使って次の式で計算される。

\[\text{偏差値} = 50+10\times\dfrac{x-m}{s}\]

ある試験の平均点が \(60\)点、標準偏差が \(12\)点であった。得点 \(78\)点だった生徒の偏差値を求めよ。

偏差値
解説を見る
まず標準化した値(これが偏差値の式の \(\dfrac{x-m}{s}\) の部分にあたる)を求める。 \(\dfrac{x-m}{s} = \dfrac{78-60}{12} = \dfrac{18}{12} = 1.5\) これを偏差値の式に代入する。 偏差値 \(= 50+10\times1.5 = 50+15 = 65\) 偏差値 \(65\)
応5
偏差値の意味(上位何%か)

応4の式で偏差値を計算すると、偏差値と \(Z=\dfrac{x-m}{s}\) の間には \(\text{偏差値}=50+10Z\)、つまり \(Z=\dfrac{\text{偏差値}-50}{10}\) の関係がある。得点が正規分布に従うとして、偏差値70の生徒は、全体の上位何%にあたるか。小数第2位まで、%の数値のみ入力せよ。

上位
解説を見る
偏差値70に対応する \(Z\) の値は \(Z = \dfrac{70-50}{10} = 2.0\) 表より \(p(2.0)=0.4772\)。「偏差値70以上」は平均より先の端までの範囲。 \(P(Z \ge 2.0) = 0.5-p(2.0) = 0.5-0.4772 = 0.0228\) パーセントに直すと \(0.0228\times100=2.28\)(%)。 (偏差値70は「上位2.28%」、つまりかなり上位に入る得点だということが、正規分布表から読み取れる) 上位 \(2.28\)%