STEP 1

円周角の定理 — 中心角の半分

円周上に弧ABがあるとき、中心Oから見た角∠AOB(中心角)と、弧の反対側の円周上の点Pから見た角∠APB(円周角)の間には、いつも決まった関係がある。それが円周角の定理:円周角は中心角のちょうど半分になる。

円周角の定理(3つのポイント)
1. 円周角は中心角の半分:\(\angle APB = \dfrac{1}{2}\angle AOB\)
2. 同じ弧に対する円周角はどこで見ても等しい
3. 直径に対する円周角はつねに \(90^\circ\)(タレスの定理)

上の2番目のポイントを図で確認しよう。弧AB(Pを含まない側)が同じなら、円周のどこから見ても円周角は同じ大きさになる。

3番目のポイントは実は1番目の特別な場合。ABが直径のとき、中心角∠AOBは \(180^\circ\)(一直線)なので、円周角はその半分の \(90^\circ\) になる。

例題1 円Oにおいて、弧ABに対する中心角が \(124^\circ\) であるとき、弧ABに対する円周角∠APBを求めよ。

解答を見る
円周角は中心角の半分なので \(\angle APB = 124^\circ \div 2 = 62^\circ\) ∠APB = \(62^\circ\)

例題2 円Oの直径をACとし、円周上の点Bについて \(\angle ABC=90^\circ\)(直径に対する円周角)である。\(\angle BAC=35^\circ\) のとき、\(\angle BCA\) を求めよ。

解答を見る
三角形ABCの内角の和は \(180^\circ\)。直径に対する円周角なので \(\angle ABC=90^\circ\)。 \(\angle BCA = 180^\circ - 90^\circ - 35^\circ = 55^\circ\) ∠BCA = \(55^\circ\)
STEP 2

円に内接する四角形

四角形の4つの頂点がすべて同じ円周上にあるとき、この四角形は「円に内接する」という。円に内接する四角形には、円周角の定理から導かれる2つの性質がある。

円に内接する四角形の性質
1. 向かい合う角(対角)の和は \(180^\circ\):\(\angle A + \angle C = 180^\circ,\ \angle B + \angle D = 180^\circ\)
2. 1つの内角の外角は、それと向かい合う(隣接しない)内角に等しい

2番目の性質は1番目からすぐに出てくる。辺ABを延長した先の点をEとすると、∠CBEと∠ABCは一直線上の角(合わせて\(180^\circ\))。一方∠ABC+∠ADC=\(180^\circ\)(性質1)。だから\(\angle CBE=\angle ADC\)、つまり外角=向かい合う内角になる。

例題1 円に内接する四角形ABCDにおいて、\(\angle A=100^\circ\) である。\(\angle C\) を求めよ。

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対角の和は \(180^\circ\) なので \(\angle C = 180^\circ - 100^\circ = 80^\circ\) ∠C = \(80^\circ\)

例題2 四角形ABCDが円に内接している。辺ABを延長した先の点をEとする。\(\angle CBE=95^\circ\) のとき、(1) \(\angle ADC\)、(2) \(\angle ABC\) をそれぞれ求めよ。

解答を見る
(1) 外角=向かい合う内角なので \(\angle ADC = \angle CBE = 95^\circ\) ∠ADC = \(95^\circ\) (2) ∠ABCと∠CBEは一直線上(合わせて\(180^\circ\))の角なので \(\angle ABC = 180^\circ - 95^\circ = 85^\circ\) ∠ABC = \(85^\circ\)(確かめ:∠ABC+∠ADC=85°+95°=180°で対角の和と一致)
STEP 3

接線と接弦定理

円の外部の点から円に引ける接線は、ちょうど2本ある。この2本の接線には長さに関する性質があり、さらに接線と弦がつくる角にも「接弦定理」と呼ばれる性質がある。

接線の長さの性質 円外の点Pから引いた2本の接線の長さは等しい(\(PT_1 = PT_2\))。また、接点における半径は接線と垂直に交わる(\(OT_1 \perp PT_1\))。

接線と、接点を通る弦がつくる角にも性質がある。これが接弦定理。

接弦定理 円の接線と、接点を通る弦がつくる角は、その角の内側にある弧に対する円周角(接線と反対側=反対側の弧(あるいは「弧を含む側」の逆側)にある弧に対する円周角)に等しい。

例題1 三角形PABに内接円がある。頂点Pから接点までの距離が\(5\)、頂点Aから接点までの距離が\(3\)、頂点Bから接点までの距離が\(4\)であるとき、三角形PABの周の長さを求めよ。

解答を見る
内接円と各頂点との間には2本ずつ接線が引けて、その長さは等しい(頂点Pからの2本はどちらも\(5\)、頂点Aからの2本はどちらも\(3\)、頂点Bからの2本はどちらも\(4\))。 三角形の各辺は、その両端の頂点からの接線の長さの和になる: 辺PA \(=5+3=8\)、辺PB \(=5+4=9\)、辺AB \(=3+4=7\) 周の長さ \(=8+9+7=24\)(つまり \(2\times(5+3+4)\) でも求まる) 周の長さ = \(24\)

例題2 点Aにおける接線と弦ABがつくる2つの角のうち、一方が\(70^\circ\)であるとき、もう一方の角を求めよ。

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接線は点Aを通る一直線。弦ABと接線がつくる2つの角は、この直線上でとなり合う角(合わせて\(180^\circ\))になる。 \(180^\circ - 70^\circ = 110^\circ\) もう一方の角 = \(110^\circ\)(それぞれ弧ABの両側の弧に対する円周角と等しくなる)
STEP 4

方べきの定理

円の内部・外部を問わず、1つの点Pを通る2本の直線が円と交わるとき、それぞれの交点までの距離の積はいつも同じ値になる。これが方べきの定理。点Pが円の内部にあるか外部にあるかで見た目は変わるが、式の形はどれも同じ。

型1:2弦の交わり(点Pは円の内部)
弦ABと弦CDが円の内部の点Pで交わるとき
\(PA \times PB = PC \times PD\)
型2:2割線の交わり(点Pは円の外部)
円の外部の点Pから2本の割線を引き、それぞれ近い交点・遠い交点までの距離を測るとき
\(PA \times PB = PC \times PD\)
型3:接線と割線(点Pは円の外部)
円の外部の点Pから接線PT(Tは接点)と割線PAB(Aが近い交点)を引くとき
\(PT^2 = PA \times PB\)
覚え方 どの型でも「Pから測った2つの距離の積」が主役。型3はPT自身が2つの交点(TとT自身)にそろって一致した特別な場合と考えると、型2と同じ形になる理由が見えてくる。

例題1 円の内部の点Pで2本の弦が交わっている。\(PA=6,\ PB=10,\ PC=5\) のとき、\(PD\) を求めよ。

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方べきの定理より \(PA \times PB = PC \times PD\) \(6 \times 10 = 5 \times PD\) \(60 = 5\,PD\) \(PD = 12\) PD = \(12\)

例題2 円の外部の点Pから割線を引き、円との交点をA(近い方)、B(遠い方)とする。\(PA=2,\ PB=8\) のとき、この点Pから引いた接線の長さ\(PT\)を求めよ。

解答を見る
方べきの定理(型3)より \(PT^2 = PA \times PB\) \(PT^2 = 2 \times 8 = 16\) \(PT = \sqrt{16} = 4\) PT = \(4\)
STEP 5

2円の位置関係

2つの円の位置関係は、半径 \(r_1,\ r_2\)(\(r_1 > r_2\)とする。2円は一致しないものとする)と中心間の距離 \(d\) の大小関係だけで、次の5パターンに分類できる。共通接線の本数もこの分類と対応している。

位置関係 \(d\) と \(r_1+r_2,\ |r_1-r_2|\) の関係 共通接線の本数
互いに外部にある(離れている)\(d > r_1+r_2\)4本
外接する\(d = r_1+r_2\)3本
2点で交わる\(|r_1-r_2| < d < r_1+r_2\)2本
内接する\(d = |r_1-r_2|\)1本
一方が他方の内部にある\(d < |r_1-r_2|\)0本
覚え方 \(d\) を小さい方から大きい方へ動かしていくと、共通接線は \(0\to1\to2\to3\to4\) 本と1本ずつ増えていく。境界(等号が成り立つとき)が「外接」「内接」の2つ、その間が「2点で交わる」。

例題 円Oの半径を8、円O'の半径を3とし、中心間の距離を\(d=7\)とする。2円の位置関係を答えよ。

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\(r_1+r_2 = 8+3 = 11\)、\(|r_1-r_2| = |8-3| = 5\) \(d=7\)なので\(|r_1-r_2|=5 < d=7 < r_1+r_2=11\)が成り立つ。 2点で交わる(共通接線は2本)
練習問題(全21問)

答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。角度は数値だけ(「35」のように)入力しよう。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。

基本(1〜7)
1
中心角→円周角

円Oにおいて、弧ABに対する中心角が\(100^\circ\)であるとき、弧ABに対する円周角∠APBを求めよ。

∠APB= 度
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円周角は中心角の半分。 \(\angle APB = 100^\circ \div 2 = 50^\circ\) ∠APB = \(50^\circ\)
2
同じ弧なら円周角は等しい

円周上の点Pから弦ABを見た角\(\angle APB=48^\circ\)である。PとQはどちらも弧AB(Pを含まない方の弧を除いた、同じ側の弧)上の点であるとき、同じ弦ABを見た角\(\angle AQB\)を求めよ。

∠AQB= 度
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P, Qは同じ弧(弦ABの同じ側)にあるので、同じ弦ABに対する円周角として等しい。 ∠AQB = \(48^\circ\)
3
直径に対する円周角は90°

円Oの直径をABとし、円周上に点Cをとる。\(\angle BAC=25^\circ\)のとき、\(\angle ABC\)を求めよ。

∠ABC= 度
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直径ABに対する円周角なので\(\angle ACB=90^\circ\)。三角形ABCの内角の和は\(180^\circ\)。 \(\angle ABC = 180^\circ - 90^\circ - 25^\circ = 65^\circ\) ∠ABC = \(65^\circ\)
4
内接四角形・対角の和

円に内接する四角形ABCDにおいて、\(\angle A=95^\circ\)である。\(\angle C\)を求めよ。

∠C= 度
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円に内接する四角形の対角の和は\(180^\circ\)。 \(\angle C = 180^\circ - 95^\circ = 85^\circ\) ∠C = \(85^\circ\)
5
内接四角形・外角

四角形ABCDが円に内接している。辺ABを延長した先の点をEとする。\(\angle ADC=75^\circ\)のとき、外角\(\angle CBE\)を求めよ。

∠CBE= 度
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内接四角形の外角は、それと向かい合う内角に等しい。 \(\angle CBE = \angle ADC = 75^\circ\) ∠CBE = \(75^\circ\)
6
接線の長さは等しい

円Oの外部の点Pから円に2本の接線を引き、接点をそれぞれA, Bとする。\(PA=7\)のとき、\(PB\)を求めよ。

PB=
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円外の1点から引いた2本の接線の長さは等しい。 PB = \(7\)
7
接弦定理・基本

円の接線と弦がつくる角(接弦定理の角)が\(42^\circ\)であるとき、それに等しい円周角(弧の反対側から見た角)の大きさを求めよ。

円周角= 度
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接弦定理より、接線と弦がつくる角は、反対側の弧に対する円周角に等しい。 円周角 = \(42^\circ\)
標準(8〜14)
8
内接四角形・文字式

円に内接する四角形ABCDにおいて、\(\angle A=(2x+10)^\circ\)、\(\angle C=(3x+15)^\circ\)と表される。\(x\)の値と\(\angle A\)の大きさを求めよ。

\(x=\)  ∠A= 度
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対角の和は\(180^\circ\)なので \((2x+10)+(3x+15)=180\) \(5x+25=180\) \(5x=155\) \(x=31\) \(\angle A = 2\times31+10 = 72^\circ\) \(x=31\)、∠A = \(72^\circ\)
9
接線の垂直性・四角形の角の和

円Oの外部の点Pから円に2本の接線を引き、接点をそれぞれA, Bとする。\(\angle APB=50^\circ\)のとき、四角形OAPBにおける\(\angle AOB\)を求めよ。

∠AOB= 度
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接線は接点における半径と垂直なので\(\angle OAP=\angle OBP=90^\circ\)。四角形OAPBの内角の和は\(360^\circ\)なので \(\angle AOB = 360^\circ - 90^\circ - 90^\circ - 50^\circ = 130^\circ\) ∠AOB = \(130^\circ\)
10
方べき・2弦(内部の点)

円の内部の点Pで2本の弦AB, CDが交わっている。\(PA=4,\ PB=9,\ PC=6\)のとき、\(PD\)を求めよ。

PD=
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方べきの定理より \(PA\times PB = PC\times PD\) \(4\times9 = 6\times PD\) \(36 = 6\,PD\) \(PD=6\) PD = \(6\)
11
方べき・2割線(外部の点)

円の外部の点Pから2本の割線を引く。1本目はPと近い方の交点Aとの距離が\(PA=3\)、遠い方の交点Bまでの弦\(AB=5\)である。2本目は近い方の交点Cとの距離が\(PC=4\)である。もう一方の遠い方の交点をDとするとき、\(PD\)を求めよ。

PD=
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\(PB = PA+AB = 3+5=8\) 方べきの定理より \(PA\times PB = PC\times PD\) \(3\times8 = 4\times PD\) \(24 = 4\,PD\) \(PD=6\) PD = \(6\)
12
方べき・接線と割線(外部の点)

円Oの外部の点Pから接線PT(Tは接点)と割線を引く。割線は円とA(近い方), B(遠い方)で交わり、\(PA=4,\ AB=5\)である。\(PT\)を求めよ。

PT=
解説を見る
\(PB = PA+AB = 4+5=9\) 方べきの定理より \(PT^2 = PA\times PB\) \(PT^2 = 4\times9 = 36\) \(PT = \sqrt{36} = 6\) PT = \(6\)
13
弧の比→円周角

円周上の3点A, B, Cによって円周が3つの弧に分けられ、弧AB:弧BC:弧CA\(=2:3:4\)であるとき、\(\angle BAC\)(頂点Aにおける角)を求めよ。

∠BAC= 度
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弧全体\(360^\circ\)を比\(2:3:4\)(和9)で分けるので、1つ分は\(360^\circ\div9=40^\circ\)。 弧BC \(=3\times40^\circ=120^\circ\) \(\angle BAC\)は弧BC(Aを含まない側)に対する円周角なので、その半分。 \(\angle BAC = 120^\circ\div2 = 60^\circ\) ∠BAC = \(60^\circ\)
14
接線の長さが等しい・二等辺三角形

円Oの外部の点Pから2本の接線を引き、接点をA, Bとする。\(\angle APB=44^\circ\)のとき、\(\angle PAB\)の大きさを求めよ。

∠PAB= 度
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接線の長さは等しいので\(PA=PB\)、三角形PABは二等辺三角形。底角\(\angle PAB=\angle PBA\)は等しいので \(\angle PAB = (180^\circ - 44^\circ)\div2 = 136^\circ\div2 = 68^\circ\) ∠PAB = \(68^\circ\)
挑戦(15〜25)
15
方べき・2次方程式(2弦)

円の内部の点Pを通る2本の弦があり、一方は\(PA=x,\ PB=x+2\)、他方は\(PC=4,\ PD=6\)である。方べきの定理を用いて\(x\)の値を求めよ(\(x\)は正の実数とする)。

\(x=\)
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方べきの定理より \(PA\times PB = PC\times PD\) \(x(x+2) = 4\times6\) \(x^2+2x = 24\) \(x^2+2x-24=0\) \((x+6)(x-4)=0\) \(x=4,\ -6\) \(x\)は正の実数なので\(x=-6\)は不適。 \(x=4\)
16
方べき・2次方程式(接線と割線)

円Oの外部の点Pから接線PT(Tは接点)と割線を引く。割線は円とA(近い方), B(遠い方)で交わり、\(AB=7,\ PT=12\)である。\(PA(=x)\)の値を求めよ(\(x\)は正の実数とする)。

\(x=\)
解説を見る
\(PB = PA+AB = x+7\)。方べきの定理より \(PT^2 = PA\times PB\) \(12^2 = x(x+7)\) \(144 = x^2+7x\) \(x^2+7x-144=0\) \((x-9)(x+16)=0\) \(x=9,\ -16\) \(x\)は正の実数なので\(x=-16\)は不適。 \(x=9\)
17
接弦定理+内接四角形の総合

円に内接する四角形ABCDで対角線ACを引く。点Aにおける接線と辺ABのなす角(弧ABをはさむ側の角)が\(40^\circ\)、\(\angle BCD=100^\circ\)のとき、\(\angle ACD\)の大きさを求めよ。

∠ACD= 度
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接弦定理より、点Aでの接線と辺ABのなす角は、反対側の弧(C, Dを含む側)に対する円周角に等しい。Cはその弧の上にあるので \(\angle ACB = 40^\circ\)(接線と弦ABのなす角に等しい) 対角線ACは\(\angle BCD\)を\(\angle ACB\)と\(\angle ACD\)に分けるので \(\angle ACD = \angle BCD - \angle ACB = 100^\circ - 40^\circ = 60^\circ\) ∠ACD = \(60^\circ\)
18
方べき・比+2次方程式(接線と割線)

円の外部の点Pから接線PTを引き、Tを接点とする。また、Pを通る割線が円とA, B(Aが近い方)で交わり、\(PA:AB=1:2\)である。\(PT=6\)のとき、\(PA\)の長さを求めよ(\(PA=x\)とおき、\(x\)は正の実数とする)。

PA=
解説を見る
\(PA:AB=1:2\)なので\(AB=2x\)、\(PB=PA+AB=x+2x=3x\)。 方べきの定理より \(PT^2 = PA\times PB\) \(6^2 = x\times3x\) \(36=3x^2\) \(x^2=12\) \(x=\sqrt{12}=2\sqrt3\)(\(x\)は正の実数なので\(-2\sqrt3\)は不適) PA = \(2\sqrt3\)
19
2円の位置関係の判定

円Oの半径\(r_1=6\)、円O'の半径\(r_2=4\)、中心間の距離\(d=11\)であるとき、2円の共通接線の本数を求めよ。

共通接線= 本
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\(r_1+r_2 = 6+4 = 10\) \(d=11 > r_1+r_2=10\)なので、2円は互いに外部にある(離れている)。 共通接線 = \(4\)本
20
内接する2円・逆算

円Oの半径\(r_1=9\)、円O'の半径\(r_2=3\)があり、この2円は内接している(一方が他方の内部にあり、1点で接している)。中心間の距離\(d\)を求めよ。

d=
解説を見る
内接するとき\(d = |r_1-r_2|\)が成り立つ。 \(d = |9-3| = 6\) d = \(6\)
21
2円が2点で交わる条件(範囲)

座標平面上に、円O(中心\((0,\ 0)\)、半径\(5\))と、円O'(中心\((12,\ 0)\)、半径\(r\))がある。この2円が異なる2点で交わるような\(r\)の値の範囲を求めよ(\(r > 0\)とする。境界の値を「\(t_1 < r < t_2\)」の\(t_1,\ t_2\)として入力せよ)。

\(< r <\)
解説を見る
中心間の距離は\(d = 12-0 = 12\)(2点\((0,0)\)、\((12,0)\)の距離)。 2点で交わる条件は\(|r_1-r_2| < d < r_1+r_2\)、つまり\(|5-r| < 12 < 5+r\)。 まず\(12 < 5+r\)より\(r > 7\)。 次に\(|5-r| < 12\)より\(-12 < 5-r < 12\)、整理すると\(-7 < r < 17\)。 2つの条件をあわせると、\(r > 7\)の方が\(r > -7\)より厳しいので \(7 < r < 17\)
22
円周角の定理の逆・共円の証明

線分ABに対して同じ側に2点P, Qがあり、\(\angle APB = \angle AQB\)が成り立っているとする。このとき、4点A, B, P, Qは同一円周上にあることを証明せよ。

解説を見る
3点A, B, Pは一直線上にないから、この3点を通る円がただ1つ定まる。この円をkとする。 点Qがこの円k上にあることを示せばよい。まず、半直線AQが円kと再び交わることを確認する。点Aにおける円kの接線をtとする。接弦定理より、接線tと弦ABがなす角のうち、弧AB(P側)と反対側にとった角は、その角の内部にある弧AB(P側)に対する円周角、すなわちPを頂点とする\(\angle APB\)に等しい。tは点Aを通る直線だから、この角と隣り合う角(P, Qと同じ側にとった角)は\(180^\circ\)からこれを引いた大きさ、すなわち\(180^\circ - \angle APB\)に等しい……(*) 一方、\(\angle APB = \angle AQB\)かつP, Qは直線ABに関して同じ側にあるという仮定から、三角形ABQの内角の和が\(180^\circ\)であることより、\(\angle QAB \lt 180^\circ - \angle AQB = 180^\circ - \angle APB\)が成り立つ。 (*)と合わせると、\(\angle QAB\)は接線tと弦ABがなす角(P, Qと同じ側にとった角)より小さいことになる。これは、半直線AQが接線tよりも弦AB側(円の内部側)に入っていることを意味するから、半直線AQは円kの内部を通り、円kと(Aとは別の点で)再び交わる。この交点をRとする(半直線と円は高々2点で交わり、Aは円k上の点だから、半直線AQ上にもう一方の交点Rがちょうど1つ存在する)。半直線AQは直線ABに関してPと同じ側にあるから、Rも弧ABのうちPと同じ側の弧上にある。 RはA, B, Pとともに円k上にあるから、円周角の定理より、弧ABに対する円周角として\(\angle ARB = \angle APB\)が成り立つ(RとPは弧ABに対して同じ側にある)。 一方、仮定より\(\angle APB = \angle AQB\)なので、これらを合わせると\(\angle ARB = \angle AQB\) (式1) ここでもしR≠Qだとすると、R, Qはともに半直線AQ上の異なる点だから、3点B, Q, Rで三角形ができる。 (i) RがAとQの間にあるとき、\(\angle ARB\)は三角形BQRの頂点Rにおける外角であり、\(\angle AQB\)はそれと隣り合わない内角にあたる。三角形の外角は、それと隣り合わない2つの内角の和に等しい(中学校既習)から、外角はそれと隣り合わない一方の内角より大きく、\(\angle ARB > \angle AQB\)となる。 (ii) QがAとRの間にあるとき、同様に\(\angle AQB\)が三角形BQRの頂点Qにおける外角、\(\angle ARB\)がそれと隣り合わない内角となり、\(\angle AQB > \angle ARB\)となる。 いずれの場合も\(\angle ARB \neq \angle AQB\)となり、これは(式1)に矛盾する。 したがってR=Qでなければならず、点Qは円k上にある。ゆえに4点A, B, P, Qはすべて円k上にあり、同一円周上にある。 4点A, B, P, Qは同一円周上にある(証明終)
23
内接四角形であることの証明(対角の和)

四角形ABCDにおいて、\(\angle B + \angle D = 180^\circ\)が成り立っているとする。このとき、四角形ABCDは1つの円に内接することを証明せよ。

解説を見る
3点A, B, Cは一直線上にないから、この3点を通る円がただ1つ定まる。この円をkとする。 四角形ABCDは凸だから、頂点Dは対角線ACに関して頂点Bと反対側にある。 まず、半直線CD(点Cから点Dの向きにのびる半直線)が円kと(Cとは別の点で)再び交わることを確認する。点Cにおける円kの接線をtとする。接弦定理より、接線tと弦CAがなす角のうち、Bと反対側にとった角は、その角の内部にある弧CA(B側)に対する円周角、すなわちBを頂点とする\(\angle ABC\)に等しい。すなわち、tと弦CAがなす角(Bと反対側)は\(\angle B\)に等しい (式1) 一方、四角形は退化していない(Dは直線AC上にない)から\(\angle DAC > 0\)であり、三角形ACDの内角の和が\(180^\circ\)であることと合わせて\(\angle ACD = 180^\circ - \angle ADC - \angle DAC \lt 180^\circ - \angle ADC = 180^\circ - \angle D\)が成り立つ。仮定\(\angle B + \angle D = 180^\circ\)より\(180^\circ - \angle D = \angle B\)だから、\(\angle ACD \lt \angle B\) (式2) (式1)、(式2)より、\(\angle ACD\)は接線tと弦CAがなす角(Bと反対側)より小さい。Dは対角線ACに関してBと反対側にあるから、この比較は同じ側(D側)で行われている。したがって、半直線CDは接線tよりも弦CA側(円の内部側)に入っていることになり、半直線CDは円kの内部を通り、円kと(Cとは別の点で)再び交わる。半直線と円は高々2点で交わり、Cは円k上の点だから、半直線CD上にもう一方の交点がちょうど1つ存在する。これをD'とする。半直線CD(Cより先の部分)は対角線ACに関してBと反対側の半平面に含まれるから、D'もその半平面内、すなわちD'は直線ACに関してBと反対側の弧AC上にある。 D'が直線ACに関してBと反対側の弧AC上にあることから、四角形ABCD'はこの順に円kに内接する四角形になっている。円に内接する四角形の対角の和は\(180^\circ\)であるという性質より、\(\angle B + \angle AD'C = 180^\circ\) (式3) 一方、仮定より\(\angle B + \angle D = 180^\circ\) (式4) (式3)、(式4)より\(\angle AD'C = 180^\circ - \angle B = \angle D\)、すなわち\(\angle AD'C = \angle ADC\) (式5) D'は半直線CD上でCから見てDと同じ向きにある点だから、線分ACに対してDと同じ側にある。 (式5)と合わせて、円周角の定理の逆(線分ACに対して同じ側にある2点D, D'について\(\angle ADC = \angle AD'C\)が成り立てば、4点A, D, C, D'は同一円周上にあるという性質)より、4点A, D, C, D'は同一円周上にある。 D'はもともと円k上の点だから、この「A, D, C, D'を通る円」は円kに一致する。したがって点Dも円k上にある。 ゆえに4点A, B, C, Dはすべて円k上にあり、四角形ABCDは円kに内接する。 四角形ABCDは1つの円に内接する(証明終)
24
接弦定理の逆

円Oの周上に2点A, Bがあり、点Aを通る直線\(\ell\)がある。直線\(\ell\)と弦ABのなす角のうち一方を\(\angle x\)とし、弧ABのうち\(\angle x\)の内部に含まれない側の弧上に点Cをとる。\(\angle x = \angle ACB\)が成り立つとき、直線\(\ell\)は点Aにおいて円Oに接することを証明せよ。

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点Aは円O上の点だから、点Aにおける円Oの接線がただ1本定まる。これを直線mとする。 接弦定理(直接の定理)より、接線mと弦ABのなす角のうち\(\angle x\)と同じ側にとった角は、その角の内部にある弧ABに対する円周角に等しい。角の内部にある弧に対する円周角とは、その弧上にはない、角の内部に含まれない側の弧上の点を頂点とする角のことだから、これは点Cを頂点とする\(\angle ACB\)に等しい。すなわち、mと弦ABのなす角(\(\angle x\)と同じ側)は\(\angle ACB\)に等しい (式1) 一方、仮定より\(\angle x = \angle ACB\) (式2) (式1)、(式2)より、直線mと弦ABのなす角(\(\angle x\)と同じ側の角)は、直線\(\ell\)と弦ABのなす角\(\angle x\)に等しい。 点Aを通り、弦ABに対して指定した側で弦ABとの間になす角の大きさを指定すると、その角をつくる半直線はただ1本しか引けない(角の大きさと側を決めれば、回転の向きが1通りに定まるため)。したがって、直線\(\ell\)と直線mは、点Aを通り弦ABと同じ大きさ・同じ側の角をつくる同一の半直線を含むから、\(\ell\)とmは一致する。 mは点Aにおける円Oの接線だったから、\(\ell\)も点Aにおいて円Oに接する。 直線\(\ell\)は点Aにおいて円Oに接する(証明終)
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方べきの定理の逆・共円の証明

2直線が点Pで交わっている。一方の直線上に、Pに関して同じ側に2点A, B(\(PA \lt PB\))があり、他方の直線上に、Pに関して同じ側に2点C, D(\(PC \lt PD\))がある。\(PA \cdot PB = PC \cdot PD\)が成り立つとき、4点A, B, C, Dは同一円周上にあることを証明せよ。

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A, Bは点Pを通る直線上にあり、Cはこれとは別の直線上の点だから、A, B, Cは一直線上にない。したがって、この3点を通る円がただ1つ定まる。この円をkとする。 まず、AとBはPに関して同じ側にあるので、Pは線分ABの外部の点、すなわち円kの外部の点である(円との交点A, Bがともに1つの半直線上にあるのは、Pが円の外部にあるときに限られるため)。 次に、直線PC(直線CD)が円kと接するかどうかを確認する。もし直線PCが点Cで円kに接するなら、Pは円kの外部の点だから、方べきの定理(接線の場合)より\(PC^2 = PA \cdot PB\)が成り立つ。仮定\(PA \cdot PB = PC \cdot PD\)と合わせると\(PC^2 = PC \cdot PD\)となり、\(PC \neq 0\)だから両辺を\(PC\)で割ると\(PC = PD\)となるが、これは\(PC \lt PD\)に反する。したがって直線PCは円kに接することはなく、円kと2点で交わる。 直線PC(直線CD)と円kとの交点のうち、Cでない方をD'とする(上で確認した通り、この第2交点D'がちょうど1つ存在する)。Pは円kの外部の点であり、外部の点を通る直線と円の2交点は同一の半直線上にあるから、D'はPから見てCと同じ側(半直線PC上)にある。 円の外部の点Pから引いた2直線が円kとそれぞれ2点で交わるとき、方べきの定理(直接の定理)より、\(PA \cdot PB = PC \cdot PD'\)が成り立つ (式1) 一方、仮定より\(PA \cdot PB = PC \cdot PD\) (式2) (式1)、(式2)より\(PC \cdot PD' = PC \cdot PD\)となり、\(PC \neq 0\)だから両辺を\(PC\)で割って\(PD' = PD\) (式3) D, D'はともに、点Pから見て点Cと同じ側にある半直線PC上の点であり、(式3)よりPからの距離が等しいから、半直線上でPからの距離を指定すると点はただ1つに定まることより、D'とDは一致する。 D'はもともと円k上の点だったから、点Dも円k上にある。 ゆえに4点A, B, C, Dはすべて円k上にあり、同一円周上にある。 4点A, B, C, Dは同一円周上にある(証明終)
応用問題(プリント限定)

ここから先はPDF限定の腕試し。2円の共通接線や方べき×相似の融合など、入試の基礎レベルに挑戦しよう。

応1
2円の共通接線の長さ

半径\(7\)の円Oと半径\(1\)の円O'があり、中心間の距離\(OO'=10\)である。 (1) この2円の共通外接線の長さを求めよ。 (2) この2円の共通内接線の長さを求めよ。

(1) 外接線=  (2) 内接線=
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(1) 共通外接線は、半径の差を使った直角三角形で求まる。接線の長さを\(L\)とすると \[ L^2 = OO'^2 - (7-1)^2 = 10^2-6^2=100-36=64 \] \(L=\sqrt{64}=8\) 共通外接線の長さ = \(8\) (2) 共通内接線は、半径の和を使った直角三角形で求まる(2円の間を横切るため)。 \[ L^2 = OO'^2-(7+1)^2 = 10^2-8^2=100-64=36 \] \(L=\sqrt{36}=6\) 共通内接線の長さ = \(6\)
応2
方べきと相似の融合

円の内部の点Pで2本の弦AB, CDが交わっている。\(PA=6,\ PB=8,\ PC=4\)である。 (1) \(PD\)を求めよ。 (2) 三角形PACと三角形PDBが相似であることを利用して、\(AC:DB\)を求めよ。

(1) PD=  (2) \(AC:DB = 1 :\)
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(1) 方べきの定理より \(PA\times PB=PC\times PD\) \(6\times8=4\times PD\) \(48=4\,PD\) \(PD=12\) PD = \(12\) (2) 三角形PACと三角形PDBにおいて、\(\angle APC=\angle DPB\)(対頂角)、また弧BCに対する円周角として\(\angle PAC=\angle CAB=\angle CDB=\angle PDB\)(同じ弧BCに対する円周角は等しい)。よって2組の角がそれぞれ等しいので \[ \triangle PAC \sim \triangle PDB \] 対応する辺の比より \(AC:DB = PA:PD = 6:12 = 1:2\)(\(PC:PB=4:8=1:2\)とも一致する) \(AC:DB = 1:2\)
応3
内接四角形と円周角の総合

円に内接する四角形ABCDで対角線ACを引く。\(\angle ABC=95^\circ\)、\(\angle BAC=40^\circ\)のとき、 (1) \(\angle BCA\)を求めよ。 (2) \(\angle ADC\)を求めよ。

(1) ∠BCA= 度 (2) ∠ADC= 度
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(1) 三角形ABCの内角の和は\(180^\circ\)。 \(\angle BCA = 180^\circ - \angle ABC - \angle BAC = 180^\circ-95^\circ-40^\circ=45^\circ\) ∠BCA = \(45^\circ\) (2) 円に内接する四角形の対角の和は\(180^\circ\)。\(\angle ADC\)と\(\angle ABC\)は対角なので \(\angle ADC = 180^\circ - \angle ABC = 180^\circ-95^\circ=85^\circ\) ∠ADC = \(85^\circ\)
応4
方べきと相似の融合(接線と割線)

円Oの外部の点Pから接線PT(Tは接点)と割線を引く。割線は円とA(近い方), B(遠い方)で交わり、\(PT=6,\ PA=4\)である。 (1) \(PB\)を求めよ。 (2) 三角形PTAと三角形PBTが相似であることを利用して、\(TA:TB\)を求めよ。さらに\(TA=3\)のとき\(TB\)を求めよ。

(1) PB=  (2) \(TA:TB = 2 :\) 、TB=
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(1) 方べきの定理より \(PT^2=PA\times PB\) \(36=4\times PB\) \(PB=9\) PB = \(9\) (2) 三角形PTAと三角形PBTにおいて、\(\angle P\)は共通。また接弦定理より、接線PTと弦TAのなす角\(\angle PTA\)は、反対側の弧に対する円周角\(\angle TBA=\angle TBP\)に等しい。よって2組の角がそれぞれ等しいので \[ \triangle PTA \sim \triangle PBT \] 対応する辺の比より \(TA:TB = PA:PT = 4:6 = 2:3\) \(TA=3\)のとき、比\(2:3\)を使うと \(TB = 3\times\dfrac{3}{2}=4.5\) \(TA:TB=2:3\)、TB = \(4.5\)
応5
接弦定理と方べきの総合

円Oの外部の点Pから接線PT(Tは接点)を引く。また、Pを通る割線が円とC(近い方), D(遠い方)で交わる。接線と弦TCのなす角\(\angle PTC=50^\circ\)のとき、 (1) \(\angle TDC\)を求めよ。 また\(PT=9,\ PC=3\)のとき、 (2) \(PD\)を求めよ。

(1) ∠TDC= 度 (2) PD=
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(1) 接弦定理より、接線PTと弦TCのなす角は、反対側の弧に対する円周角に等しい。Dはその弧上にあるので \(\angle TDC = \angle PTC = 50^\circ\) ∠TDC = \(50^\circ\) (2) 方べきの定理より \(PT^2=PC\times PD\) \(9^2=3\times PD\) \(81=3\,PD\) \(PD=27\) PD = \(27\)
記述チャレンジ

答えだけでなく「なぜそうなるか」を文章と式で書く練習。模範解答と見比べて、書き方の型を身につけよう。

記1

円に内接する四角形ABCDについて、なぜ対角の和\(\angle A+\angle C\)がつねに\(180^\circ\)になるのか、円周角の定理を用いて説明せよ。

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円周角の定理より、円周角は同じ弧に対する中心角の半分になる。四角形ABCDにおいて、\(\angle A(=\angle DAB)\)は、頂点Aを含まない弧BCD(頂点Bから頂点Dまで、頂点Cを通る側の弧)に対する円周角である。同じように、\(\angle C(=\angle BCD)\)は、頂点Cを含まない弧BAD(頂点Bから頂点Dまで、頂点Aを通る側の弧)に対する円周角である。 弧BCDと弧BADは、円周をちょうど2つに分けたものなので、2つの弧の大きさの和は円周全体、つまり\(360^\circ\)になる。 円周角は対応する弧の半分なので \(\angle A=\dfrac{1}{2}\times\)(弧BCDの大きさ) \(\angle C=\dfrac{1}{2}\times\)(弧BADの大きさ) したがって \(\angle A+\angle C=\dfrac{1}{2}\times(\text{弧BCD}+\text{弧BAD})=\dfrac{1}{2}\times360^\circ=180^\circ\) 対角に立つ2つの円周角が指す弧を合わせるとちょうど円周全体(\(360^\circ\))になるため、その半分の和である\(\angle A+\angle C\)はつねに\(180^\circ\)になる。
記2

円Oの外部の点Pから、接線PT(Tは接点)を1本、割線PABを1本引く(Aが近い方の交点、Bが遠い方の交点)。\(PA=5,\ AB=11\)のとき、\(PT\)を、方べきの定理の使い方の根拠を示しながら求めよ。

模範解答を見る
Pから引いた割線は、円との交点をA(近い方)、B(遠い方)とするので、まずPBの長さを求める。PからBまでの距離は、PからAまでの距離とAからBまでの距離の和になるので \(PB=PA+AB=5+11=16\) 円の外部の点Pから接線PT(Tは接点)と割線PABを引くとき、方べきの定理より \[ PT^2=PA\times PB \] が成り立つ(接線は割線の「2つの交点が接点1点に重なった特別な場合」とみなせるので、割線どうしの関係と同じ形の式になる)。 数値を代入すると \(PT^2=5\times16=80\) \(PT>0\)より \(PT=\sqrt{80}=\sqrt{16\times5}=4\sqrt5\) \(PT=4\sqrt5\)