方程式への応用:解の個数をグラフで判断する
文字 \(k\) を含む方程式 \(f(x) = k\) の実数解の個数を求めたいとき、いきなり式をいじるのではなく、\(y=f(x)\) のグラフと横線 \(y=k\) が何回交わるかを考えるのが最速のルート。前ページで求めた増減表・極大値・極小値がそのまま使える。
\(f(x)=k\) の実数解の個数 = \(y=f(x)\) のグラフと \(y=k\)(横線)の交点の個数。
3次関数(山→谷の形)なら、極大値・極小値と \(k\) の大小関係で交点の数が変わる。
例題1 \(f(x)=x^3-3x+1\) について、方程式 \(f(x)=k\) の実数解の個数を、\(k\) の値によって分類せよ。
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例題2 例題1の \(f(x)=x^3-3x+1\) について、方程式 \(f(x)=3\) の異なる実数解の個数を求めよ。
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不等式の証明:差を微分して符号を調べる
「\(A > B\) を示せ」というタイプの不等式証明は、\(g(x)=A-B\) とおいて、\(g(x)\) の最小値を微分で調べるのが定番の手順。増減表をかいて終わりではなく、最小値が \(0\) 以上であることを確認し、さらに等号が成り立つ点まで特定して、それが証明したい範囲から除かれていることを言い切るのがポイント。
例題3 \(x \neq 0\) のとき \(e^x > 1+x\) が成り立つことを証明せよ。
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例題4 \(x > 0\) のとき \(\ln x \le x-1\) が成り立つことを証明せよ。
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速度・加速度(直線上・平面上の運動)
物体の位置が時刻 \(t\) の関数で表されるとき、位置を1回微分すると速度、もう1回微分すると加速度になる。「微分=変化の割合」という意味そのままの応用。
位置 \(x=f(t)\) のとき 速度 \(v = \dfrac{dx}{dt} = f'(t)\)、加速度 \(a = \dfrac{dv}{dt} = f''(t)\)
平面上の運動
位置 \((x(t),\ y(t))\) のとき 速度ベクトルは \(\left(\dfrac{dx}{dt},\ \dfrac{dy}{dt}\right)\)、速さ(速度ベクトルの大きさ)は \(\sqrt{\left(\dfrac{dx}{dt}\right)^2+\left(\dfrac{dy}{dt}\right)^2}\)
例題5 直線上を運動する点の位置が \(x(t)=t^3-6t^2+9t\)(\(t\ge0\))で表されるとき、\(t=1\) における速度・加速度を求めよ。
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例題6 平面上を運動する点Pの座標が \(x(t)=t^2,\ y(t)=2t\)(\(t\ge0\))で表されるとき、\(t=2\) における速度ベクトルとその大きさ(速さ)を求めよ。
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近似式(接線を使った1次近似)
\(x=a\) の近くでは、曲線 \(y=f(x)\) は接線でほぼ置きかえられる。この考えを使うと、複雑な値を暗算に近い計算で見積もることができる。とくに \((1+x)^n \fallingdotseq 1+nx\)(\(x\) が0に近いとき)はよく使う。
\(x\) が \(a\) に近いとき \(f(x) \fallingdotseq f(a) + f'(a)(x-a)\)(右辺は \(x=a\) における接線の式そのもの)
\((1+x)^n\) の1次近似(\(x\) が0に近いとき)
\[ (1+x)^n \fallingdotseq 1+nx \]
この公式は \(f(x)=(1+x)^n\) に一般公式を \(a=0\) として当てはめると導ける。\(f(0)=1\)、\(f'(x)=n(1+x)^{n-1}\) より \(f'(0)=n\)。よって \(f(x)\fallingdotseq f(0)+f'(0)x=1+nx\)。
例題7 1次近似を用いて、\(\sqrt{102}\) の近似値を求めよ。
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例題8 1次近似を用いて、\((1.02)^5\) の近似値を求めよ。
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答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「3/4」のように入力。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
\(f(x)=x^3-3x^2\) について、方程式 \(f(x)=-2\) の異なる実数解の個数を求めよ。
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\(f(x)=x^3-3x^2\) について、方程式 \(f(x)=1\) の異なる実数解の個数を求めよ。
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直線上を運動する点の位置が \(x(t)=t^3-4t^2+3t\)(\(t\ge0\))で表されるとき、\(t=1\) における速度・加速度を求めよ。
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問題3と同じ \(x(t)=t^3-4t^2+3t\) について、\(t=3\) における速度・加速度を求めよ。
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1次近似 \((1+x)^n\fallingdotseq1+nx\) を用いて、\((1.01)^{10}\) の近似値を求めよ。
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1次近似 \((1+x)^n\fallingdotseq1+nx\) を用いて、\(\dfrac{1}{1.02}\) の近似値を求めよ。
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問題1・2と同じ \(f(x)=x^3-3x^2\) について、方程式 \(f(x)=0\) の異なる実数解の個数を求めよ。
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平面上を運動する点Pの座標が \(x(t)=3t^2,\ y(t)=4t^2\)(\(t\ge0\))で表されるとき、\(t=1\) における速度ベクトルの成分と速さを求めよ。
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問題8と同じ \(x(t)=3t^2,\ y(t)=4t^2\) について、\(t=2\) における速度ベクトルの成分と速さを求めよ。
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1次近似を用いて、\(\sqrt{99}\) の近似値を求めよ。
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1次近似を用いて、\(\sqrt[3]{1003}\) の近似値を求めよ。
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一辺が \(12\) cmの正方形の厚紙がある。この厚紙の四隅から一辺 \(x\) cmの正方形を切り取り、点線に沿って折り曲げてふたのない直方体の容器を作る(\(0 < x < 6\))。容器の容積を \(V\) とするとき、\(V\) を最大にする \(x\) の値と、そのときの \(V\) の値を求めよ。
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\(g(x)=x^3-6x^2+9x\) について、方程式 \(g(x)=a\) が異なる3つの実数解をもつような \(a\) の範囲を求めよ。(下限より大きく上限より小さい、と入力)
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直線上を運動する点の位置が \(x(t)=t^3-6t^2+9t\)(\(t\ge0\))で表されるとき、加速度が0になる時刻 \(t\) と、そのときの速度を求めよ。
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\(f(x)=x^3\) とする。1次近似 \(f(x)\fallingdotseq f(a)+f'(a)(x-a)\) を \(a=2\) として用い、\((2.01)^3\) の近似値を求めよ。
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ここから先はPDF限定の腕試し。平均値の定理の入り口と、不等式証明の応用に挑戦しよう。
関数 \(f(x)=x^2\) について、区間 \([1,\ 3]\) で平均値の定理を用いると、\(\dfrac{f(3)-f(1)}{3-1}=f'(c)\) を満たす \(c\)(\(1<c<3\))がただ1つ存在する。この \(c\) の値を求めよ。
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関数 \(f(x)=x^3\) について、区間 \([0,\ 2]\) で平均値の定理を用いると \(\dfrac{f(2)-f(0)}{2-0}=f'(c)\) を満たす \(c\)(\(0<c<2\))が存在する。この \(c\) の値を求めよ。
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\(x>0\) のとき \(\sin x < x\) が成り立つことを証明せよ。
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\(x\ge0\) のとき \(e^x \ge 1+x+\dfrac{x^2}{2}\) が成り立つことを証明せよ。(STEP2で示した \(e^x\ge1+x\) を利用してよい)
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\(x>0\) のとき \(\ln(1+x) < x\) が成り立つことを証明せよ。
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曲線 \(y=3-x^2\) 上の点 \((t,\ 3-t^2)\)(\(t>0\))における接線を引く。この接線と\(x\)軸・\(y\)軸で囲まれる三角形の面積を \(S(t)\) とするとき、\(S(t)\) を最小にする \(t\) の値と、そのときの面積の最小値を求めよ。
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答えだけでなく「なぜそうなるか」を文章と式で書く練習。模範解答と見比べて、書き方の型を身につけよう。
\(A > B\) の形の不等式を証明するとき、なぜ \(g(x)=A-B\) とおいて \(g(x)\) の最小値を調べるという方針をとるのか。また、増減表を作っただけで終わらせず、最小値の値まで確認する必要があるのはなぜか。あわせて説明せよ。
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\(f(x)=x^3-3x^2\) について、方程式 \(f(x)=k\) の異なる実数解の個数を、\(k\) の値の範囲によって分類せよ。増減表を書いて示すこと。
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| \(x\) | \(\cdots\) | 0 | \(\cdots\) | 2 | \(\cdots\) |
|---|---|---|---|---|---|
| \(f'(x)\) | + | 0 | − | 0 | + |
| \(f(x)\) | ↗ | 極大0 | ↘ | 極小−4 | ↗ |