接線・法線の方程式
曲線 \(y=f(x)\) 上の点 \((a,\ f(a))\) における接線の傾きは、微分係数 \(f'(a)\) そのもの。この事実さえ押さえれば、指数関数・対数関数が混ざっても接線の求め方は数IIまでと同じ手順でいける。
\[ y = f'(a)(x-a) + f(a) \]
例題1 曲線 \(y=e^x\) 上の点 \((1,\ e)\) における接線の方程式を求めよ。
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例題2 曲線 \(y=\ln x\) 上の点 \((e,\ 1)\) における接線の方程式を求めよ。
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接線と直角に交わる直線を法線という。接線の傾きが \(f'(a)\)(かつ \(f'(a)\neq0\))のとき、法線の傾きはその逆数の符号違い \(-\dfrac{1}{f'(a)}\) になる(2直線が直交する条件:傾きの積が \(-1\))。
\[ y = -\frac{1}{f'(a)}(x-a) + f(a) \] \(f'(a)=0\) のときは、法線は \(x=a\)(\(y\)軸に平行な縦線)になる。
例題3 曲線 \(y=e^x\) 上の点 \((0,\ 1)\) における法線の方程式を求めよ。
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増減と極値:\(f'(x)\) の符号を追う
\(f'(x) > 0\) の区間では \(f(x)\) は増加、\(f'(x) < 0\) の区間では減少。この符号がプラスからマイナスに変わる点で極大値、マイナスからプラスに変わる点で極小値をとる(あわせて極値)。数IIの3次関数と同じ考え方が、指数・対数関数にもそのまま拡張できる。
例題4 \(f(x) = -x^3+3x^2\) の増減を調べ、極値を求めよ。
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| \(x\) | \(\cdots\) | 0 | \(\cdots\) | 2 | \(\cdots\) |
|---|---|---|---|---|---|
| \(f'(x)\) | − | 0 | + | 0 | − |
| \(f(x)\) | ↘ | 極小 | ↗ | 極大 | ↘ |
もう1つ、定義域が \(x\neq0\) に限られる例も見ておこう。分母がある関数は定義域の確認が最初の一歩。
例題5 \(f(x) = x + \dfrac1x\)(\(x\neq0\))の増減を調べ、極値を求めよ。
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| \(x\) | \(\cdots\) | −1 | \(\cdots\) | 0 | \(\cdots\) | 1 | \(\cdots\) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| \(f'(x)\) | + | 0 | − | 定義域外 | − | 0 | + |
| \(f(x)\) | ↗ | 極大 | ↘ | / | ↘ | 極小 | ↗ |
凹凸と変曲点:\(f''(x)\) の符号を追う
\(f''(x) > 0\) の区間ではグラフは下に凸(お椀型、谷になびく)、\(f''(x) < 0\) の区間では上に凸(山型)。凹凸が入れ替わる境目の点を変曲点という。増減表に \(f''(x)\) の行を1本足すだけで「増減・凹凸表」になり、グラフの概形がぐっと正確になる。
\(f''(x) > 0\) → 下に凸(\(\cup\)型) \(f''(x) < 0\) → 上に凸(\(\cap\)型) \(f''(x)=0\) が境目なら変曲点の候補
例題6 例題4の \(f(x) = -x^3+3x^2\) の凹凸を調べ、変曲点を求めよ。
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上のグラフ(例題4の図)を見返すと、赤い破線 \(x=1\) の左側は谷になびく形(下に凸)、右側は山になびく形(上に凸)になっている様子が確認できる。次は指数関数がからむ例で、増減・凹凸表を一気に作ってみよう。
例題7 \(f(x) = xe^{-x}\) の増減・凹凸を調べ、極値と変曲点を求めよ。
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| \(x\) | \(\cdots\) | 1 | \(\cdots\) | 2 | \(\cdots\) |
|---|---|---|---|---|---|
| \(f'(x)\) | + | 0 | − | − | − |
| \(f''(x)\) | − | − | − | 0 | + |
| \(f(x)\) | ↗ | 極大 | ↘ | 変曲点 | ↘ |
グラフの概形(漸近線を含む本格的な曲線のスケッチ)
増減表・凹凸表・漸近線の3つがそろえば、複雑な関数のグラフでも手順どおりに概形が描ける。ここでは \(y=x+\dfrac1x\) と \(y=xe^{-x}\) の2本を、最初から最後まで通しでスケッチしてみよう。
\(y = x + \dfrac1x\) の概形
例題8 \(y=x+\dfrac1x\) の漸近線を求め、グラフの概形をまとめよ。
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\(y = xe^{-x}\) の概形
例題9 \(y=xe^{-x}\) の漸近線を求め、グラフの概形をまとめよ。
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答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「1/2」のように入力。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
曲線 \(y=x^3\) 上の点 \((1,\ 1)\) における接線の傾きと\(y\)切片を求めよ。
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曲線 \(y=e^x\) 上の点 \((0,\ 1)\) における接線の傾きと\(y\)切片を求めよ。
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曲線 \(y=\ln x\) 上の点 \((1,\ 0)\) における接線の傾きと\(y\)切片を求めよ。
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\(y=x^3-3x\) の極値を求めよ。
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\(y=x^3-12x\) の極値を求めよ。
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\(y=x^3-3x^2+2\) の変曲点の座標を求めよ。
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曲線 \(y=xe^x\) 上の点 \((0,\ 0)\) における接線の傾きと\(y\)切片を求めよ。
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曲線 \(y=\dfrac{\ln x}{x}\) 上の点 \((e,\ \frac1e)\) における接線の傾きと\(y\)切片を求めよ。
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\(y=(x-1)e^x\) の極値を求めよ。
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\(y=x-\ln x\)(\(x>0\))の極値を求めよ。
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\(y=(x-2)e^x\) の変曲点の座標を求めよ。
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\(y=x^3-6x^2+9x\) の変曲点の座標を求めよ。
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\(y=x^2e^{-x}\) の極値を求めよ。極大値は \(\dfrac{k}{e^2}\) の形で表せるとして、\(k\) の値とそのときの \(x\)、また極小値とそのときの \(x\) を求めよ。
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\(y=x^2e^{-x}\) の変曲点の\(x\)座標をすべて求めよ(2つある)。
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\(y=x^3-3x^2+4\) の変曲点における接線の方程式を求めよ。変曲点の\(x\)座標、接線の傾き、\(y\)切片を答えよ。
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STEP4で調べた \(y=xe^{-x}\) について、極値をとる \(x\) の値、変曲点の \(x\) 座標、そして変曲点における接線の傾きを求めよ。
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ここから先はPDF限定の腕試し。パラメータ条件・漸近線・区間内の最大最小の融合問題に挑戦しよう。
\(f(x)=x^3+ax+1\) が極大値・極小値をともにもつような \(a\) の値の範囲を求めよ。範囲は \(a < K\) の形で表せるとして、\(K\) の値を求めよ。
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\(y=\dfrac{x^2-x+1}{x-1}\) の漸近線をすべて求めよ。斜めの漸近線は \(y=mx+n\) の形、縦の漸近線は \(x=p\) の形で答えよ。
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\(f(x)=x^3-3x\)(\(-2\le x\le3\))の最大値・最小値を求めよ。最小値をとる\(x\)が2つある場合はコンマ区切りで入力せよ。
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\(f(x)=x^3+3x^2+ax+1\) が極大値・極小値をともにもつような \(a\) の値の範囲を求めよ。範囲は \(a < K\) の形で表せるとして、\(K\) の値を求めよ。
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\(f(x)=xe^{-x}\)(\(0\le x\le3\))の最大値・最小値を求めよ。