放物線 \(y^2=4px\) ― 焦点と準線
放物線には「焦点」と呼ばれる特別な点と、「準線」と呼ばれる直線が1本ずつある。放物線上のどの点をとっても、焦点までの距離と準線までの距離がぴったり等しい。これが放物線の正体で、これから学ぶ楕円・双曲線もすべて焦点を使って定義される。
焦点:\((p,\ 0)\) 準線:\(x=-p\)
上の図は \(y^2=8x\)(\(4p=8\) より \(p=2\))。焦点 \((2,0)\)、準線 \(x=-2\)。
例題1 \(y^2=-16x\) の焦点の座標と準線の方程式を求めよ。
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頂点で \(x\) と \(y\) の役割を入れ替えれば、上下に開く放物線 \(x^2=4py\) も同じしくみで扱える(焦点 \((0,\ p)\)、準線 \(y=-p\))。
例題2 \(x^2=-4y\) の焦点の座標と準線の方程式を求めよ。
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楕円 ― 焦点までの距離の和が一定
楕円は「2つの焦点までの距離の和がどこでも一定」という性質を持つ点の集まり。標準形は \(\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1\)(\(a>0,\ b>0\))で、長い方の軸(長軸)の半分が \(a\)、短い方(短軸)の半分が \(b\) になるように \(a,\ b\) を決める。
焦点の座標を \((\pm c,\ 0)\) とすると \(c^2=a^2-b^2\)(大きい方から小さい方を引く)。この式では \(c^2=25-9=16\) より \(c=4\)。
\(b>a\) の場合(縦長の楕円)は焦点が \(y\)軸上 \((0,\ \pm c)\) になる。長軸の長さは、\(a,\ b\) のうち大きい方を2倍した値。
例題3 \(\dfrac{x^2}{16}+\dfrac{y^2}{25}=1\) の焦点の座標と長軸の長さを求めよ。
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双曲線 ― 焦点までの距離の差が一定
双曲線は「2つの焦点までの距離の差(の絶対値)がどこでも一定」という性質を持つ点の集まり。標準形は \(\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1\) で、グラフは2つに分かれた枝(2枝)になり、原点から伸びる2本の直線(漸近線)に限りなく近づいていく。
漸近線の傾きは \(\pm\dfrac{b}{a}\)(\(x^2\) の分母が \(a^2\)、\(y^2\) の分母が \(b^2\))。ここでは \(\pm\dfrac{4}{3}\)。
上下に開く双曲線 \(\dfrac{y^2}{a^2}-\dfrac{x^2}{b^2}=1\) では、焦点が \(y\)軸上 \((0,\ \pm c)\)、漸近線の傾きは \(\pm\dfrac{a}{b}\) になる(\(x\)軸・\(y\)軸のどちらに開いても、正の項の分母が \(a^2\)、負の項の分母が \(b^2\) というルールは共通)。
例題4 \(\dfrac{y^2}{4}-\dfrac{x^2}{12}=1\) の焦点の座標と漸近線の方程式を求めよ。
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3つの曲線を比べる(まとめ)
放物線・楕円・双曲線は、どれも「焦点」という共通のキーワードで定義されている。違いは、距離の条件が「等しい」「和が一定」「差が一定」のどれになっているかだけ。ここを対比しておくと、式を丸暗記せずに済む。
焦点までの距離=準線までの距離
\(y^2=4px\)
焦点 \((p,0)\)、準線 \(x=-p\)
2焦点までの距離の和が一定(\(=2a\))
\(\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1\)
\(c^2=a^2-b^2\)
2焦点までの距離の差の絶対値が一定(\(=2a\))
\(\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1\)
\(c^2=a^2+b^2\)
答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。根号は「√3」でも「sqrt3」でもOK。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
\(y^2=8x\) の焦点の座標と準線の方程式を求めよ。
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\(y^2=-20x\) の焦点の座標と準線の方程式を求めよ。
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\(x^2=16y\) の焦点の座標と準線の方程式を求めよ。
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\(x^2=-4y\) の焦点の座標と準線の方程式を求めよ。
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\(\dfrac{x^2}{25}+\dfrac{y^2}{9}=1\) の焦点の座標と長軸の長さを求めよ。
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\(\dfrac{x^2}{9}+\dfrac{y^2}{25}=1\) の焦点の座標と長軸の長さを求めよ。
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\(\dfrac{x^2}{16}-\dfrac{y^2}{9}=1\) の焦点の座標と漸近線の傾きを求めよ。
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\(\dfrac{y^2}{9}-\dfrac{x^2}{16}=1\) の焦点の座標と漸近線の傾きを求めよ。
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\(\dfrac{x^2}{169}+\dfrac{y^2}{25}=1\) の焦点の座標と長軸の長さを求めよ。
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\(\dfrac{x^2}{4}+\dfrac{y^2}{13}=1\) の焦点の座標と長軸の長さを求めよ。
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\(\dfrac{x^2}{64}-\dfrac{y^2}{225}=1\) の焦点の座標と漸近線の傾きを求めよ。
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\(\dfrac{y^2}{25}-\dfrac{x^2}{144}=1\) の焦点の座標と漸近線の傾きを求めよ。
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焦点が \((3,\ 0)\)、\((-3,\ 0)\) で、長軸の長さが \(10\) である楕円について、標準形 \(\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1\) の \(a,\ b\) の値を求めよ。
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焦点が \((25,\ 0)\)、\((-25,\ 0)\) で、漸近線の傾きが \(\pm\dfrac{3}{4}\) である双曲線について、標準形 \(\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1\) の \(a,\ b\) の値を求めよ。
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頂点が原点、準線が \(x=3\) である放物線の焦点の座標と \(p\) の値を求めよ。
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ある双曲線の2つの焦点は \(F(10,\ 0)\)、\(F'(-10,\ 0)\) であり、漸近線の傾きは \(\pm\dfrac{3}{4}\) である。この双曲線の標準形 \(\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1\) における \(a,\ b\) の値を求めよ。
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放物線 \(y^2=4x\) 上の点 \(P\) について、焦点 \(F\) までの距離が \(5\) であるとき、\(P\) の \(x\) 座標を求めよ。
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双曲線 \(\dfrac{x^2}{9}-\dfrac{y^2}{16}=1\) 上の点 \(P\) について、2つの焦点 \(F,\ F'\) までの距離の差 \(|PF-PF'|\) を求めよ。
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ここから先はPDF限定の腕試し。平行移動した曲線・離心率・軌跡の導出に挑戦しよう。
放物線 \((y-2)^2=8(x-1)\) の頂点・焦点の座標と、準線の方程式を求めよ。
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楕円 \(\dfrac{(x-2)^2}{25}+\dfrac{(y+1)^2}{9}=1\) の中心と、2つの焦点の座標を求めよ。
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双曲線 \(\dfrac{(x+3)^2}{16}-\dfrac{(y-2)^2}{9}=1\) の中心・2つの焦点の座標と、漸近線の傾きを求めよ。
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曲線の「丸さ・とがり具合」は離心率 \(e=\dfrac{c}{a}\) という数値でも表せる(\(0<e<1\) なら楕円、\(e=1\) なら放物線、\(e>1\) なら双曲線になることが知られている)。次の2つの曲線の離心率を求めよ。
(1) 楕円 \(\dfrac{x^2}{25}+\dfrac{y^2}{16}=1\) (2) 双曲線 \(\dfrac{x^2}{9}-\dfrac{y^2}{16}=1\)
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2定点 \(F(3,\ 0)\)、\(F'(-3,\ 0)\) からの距離の和が \(10\) であるような点 \(P\) の軌跡は、標準形 \(\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1\) の楕円になる。この \(a^2,\ b^2\) の値を求めよ。