等比数列の一般項
隣り合う項の比が常に一定である数列を等比数列といい、その一定の比を公比という。前回の等差数列が「足していく」数列だったのに対し、等比数列は「かけていく」数列だ。
初項を \(a\)、公比を \(r\) とすると、各項は前の項に \(r\) をかけて作られる。
\(a,\ \ ar,\ \ ar^2,\ \ ar^3,\ \ \ldots\)
初項 \(a\)、公比 \(r\) の等比数列の第 \(n\) 項 \(a_n\) は \(a_n = a\,r^{\,n-1}\)
公比 \(r\) の大きさによって、数列の増え方はまったく違う顔を見せる。まずは2つのグラフで見比べてみよう。
公比が負のときは、項の符号がプラス・マイナスと交互に入れ替わる(この場合はグラフより数式で追ったほうがわかりやすい)。
例題1 初項2、公比3の等比数列の第5項を求めよ。
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例題2 数列 \(-4,\ 8,\ -16,\ 32,\ \ldots\) の公比と第6項を求めよ。
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等比数列の和(\(r \neq 1\) の公式)
等比数列の初項から第 \(n\) 項までの和 \(S_n\) を求める公式を、実際に導いてみよう。導き方そのものが入試でもよく問われる大事な考え方だ。
公式の導出
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例題3 初項3、公比2の等比数列の初項から第5項までの和 \(S_5\) を求めよ。
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例題4 初項16、公比 \(\dfrac{1}{2}\) の等比数列の初項から第5項までの和 \(S_5\) を求めよ。
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3つの数が等比数列をなす条件(等比中項)
3つの数 \(a,\ b,\ c\) がこの順に等比数列をなすとき、隣り合う項の比が等しいので \(\dfrac{b}{a} = \dfrac{c}{b}\) が成り立つ。これを整理すると次の関係が得られる。
3つの数 \(a,\ b,\ c\) がこの順に等比数列をなす \(\iff\) \(b^2 = ac\)(このとき \(b\) を等比中項という)
注意 等差中項(\(2b=a+c\))と違って、\(b^2=ac\) は\(b\)の符号を決めない。\(b=\pm\sqrt{ac}\) の両方が解になりうるので、求めたあとに実際に数列として成り立つか確認しよう。
例題5 \(2,\ x,\ 18\) がこの順に等比数列をなすとき、\(x\) の値を求めよ。
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複利計算への応用
等比数列は数学の中だけの話ではない。銀行預金の複利計算は、まさに等比数列そのものだ。
元金 \(a_0\) 円を年利率 \(r\)(小数、例えば年利5%なら \(r=0.05\))で複利運用すると、\(n\) 年後の残高 \(a_n\) は
元金 \(a_0\)、年利率 \(r\) のとき、\(n\) 年後の残高 \(a_n = a_0(1+r)^{\,n}\)(初項 \(a_0\)、公比 \(1+r\) の等比数列)
「毎年、残高に \((1+r)\) をかけたものが翌年の残高」になるので、これは公比 \(1+r\) の等比数列の一般項そのものだ(ただし \(n=0\) が初項にあたる点だけ、これまでの一般項の添字と少しずれることに注意)。
例題6 元金200000円を年利5%の複利で3年間運用したときの残高を求めよ。
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答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「-1/2」のように入力。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
初項5、公比3の等比数列の第4項を求めよ。
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初項2、公比 \(-2\) の等比数列の第5項を求めよ。
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初項81、公比 \(\dfrac{1}{3}\) の等比数列の第4項を求めよ。
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数列 \(4,\ 8,\ 16,\ 32,\ \ldots\) の第6項を求めよ。
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数列 \(100,\ -50,\ 25,\ -\dfrac{25}{2},\ \ldots\) の公比を求めよ。
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初項3、公比2の等比数列の初項から第4項までの和 \(S_4\) を求めよ。
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初項6、公比 \(-2\) の等比数列の初項から第4項までの和 \(S_4\) を求めよ。
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すべての項が5である数列(公比1の等比数列)の初項から第10項までの和を求めよ。
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初項から第5項が48である等比数列(公比2)の初項を求めよ。
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第2項が6、第4項が24である等比数列の初項と公比を求めよ。ただし公比は正とする。
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第3項が \(-12\)、公比 \(-2\) である等比数列の初項を求めよ。
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初項2、公比3の等比数列で、初項から第 \(n\) 項までの和が242になるときの \(n\) を求めよ。
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初項1、公比2の等比数列で、初項から第 \(n\) 項までの和が127になるときの \(n\) を求めよ。
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公比2の等比数列で、初項から第3項までの和が21であるとき、初項を求めよ。
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第2項が \(-6\)、第5項が162である等比数列の初項と公比を求めよ。ただし公比は実数とする。
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初項1の等比数列で、第3項が9、公比は正の実数であるとき、初項から第4項までの和 \(S_4\) を求めよ。
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第2項が4、第5項が \(-32\) である等比数列の初項と公比を求めよ。
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ある等比数列で、初項から第3項までの和が9、初項から第6項までの和が \(-63\) であるとき、公比 \(r\) を求めよ(\(r\) は実数とする)。
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ここから先はPDF限定の腕試し。入試の基礎レベルに挑戦しよう。
3つの数 \(2,\ x,\ y\) がこの順に等差数列であり、同時にこの順に等比数列でもあるとき、\(x,\ y\) の値を求めよ。
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等比数列 \(\{a_n\}\) において、初項から第3項までの和が7、初項から第6項までの和が63であるとき、初項 \(a\) と公比 \(r\) を求めよ。
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元金500000円を年利4%の複利で3年間運用したときの残高を求めよ。
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初項 \(a\)(\(a\neq0\))、公比 \(r\)(\(r\neq0\))の等比数列 \(\{a_n\}\) において、\(a_2,\ a_4,\ a_6\) もこの順に等比数列をなすことを示し、その公比を \(r\) で表せ。
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初項2の等比数列で、初項から第3項までの和が26であるとき、公比 \(r\) を求めよ。ただし \(r\) は整数とする。