組合せってなに?(順列との違い)
前のページの「順列」は並べる場合の数だった。だから同じ人を選んでも並び順が違えば別物として数えていた。今回の「組合せ」は選ぶだけ。並び順は考えない。ここが最大の違いだ。
例題1 5人の中から2人を選んでペアを作る方法は何通りか。
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例題2 8人の中から3人を選んで代表チームを作る方法は何通りか。
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\({}_n\mathrm{C}_r\) の性質
計算をラクにするための性質が2つある。特に1つ目は入試でもよく使う超重要な変形だ。
「\(n\)個から\(r\)個を選ぶ」ことと「\(n\)個から選ばない \((n-r)\)個を決める」ことは同じ場合の数。だから \(r\) が \(n\) の半分より大きいときは、\(n-r\) の方で計算した方が速い。
性質2 \({}_n\mathrm{C}_r + {}_n\mathrm{C}_{r+1} = {}_{n+1}\mathrm{C}_{r+1}\)
これは「パスカルの三角形」の仕組みそのもの。三角形の各段の数は、ひとつ上の段の左右2つの数の和になっている。
例題3 \({}_{10}\mathrm{C}_8\) の値を求めよ。
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例題4 \({}_6\mathrm{C}_2 + {}_6\mathrm{C}_3\) の値を、性質2を使って求めよ。
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組分け問題(区別できる組・できない組)
組合せの応用でいちばんミスが出やすいのが「グループ分け」。ポイントはひとつ、グループに区別があるかないかだけを見ればいい。
→ そのまま順番に \({}_n\mathrm{C}_{r_1} \times {}_{n-r_1}\mathrm{C}_{r_2} \times \cdots\) をかけるだけ。
グループに区別がない(ただの人数だけの塊。名前で呼び分けられない)
→ 区別があるとして計算したあと、同じ人数のグループが \(k\) 個あれば、その部分だけ \(k!\) で割って重複を消す。
注意:グループの人数がそもそも違う場合は、区別がなくても割る必要はない(人数の違いで自然に区別できてしまうから)。
例題5 6人を3人ずつ、1号室・2号室という区別のある2つの部屋に分ける方法は何通りか。
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例題6 6人を3人ずつ2つのグループに分ける。グループに区別がないとき、何通りか。
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図形への応用(対角線・最短経路)
組合せは図形の問題にも姿を変えて登場する。ここでは2つの定番パターンを見ておこう。
(a) 多角形の対角線の本数
\(n\) 角形の頂点から2つを選んで結べば、それは「辺」か「対角線」のどちらか。まず頂点2つを選ぶ \({}_n\mathrm{C}_2\) 通りを求め、そこから辺の本数 \(n\) 本を引けば対角線の本数になる。
例題7 六角形の対角線は何本あるか。
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(b) 格子点の最短経路(〇と↑の並べ替え)
「右にしか進めない・上にしか進めない」道を進むとき、最短経路の数は組合せで求められる。右に進む動きを「→」、上に進む動きを「↑」とすると、最短経路は全部で決まった回数の「→」と「↑」を1列に並べることと同じになる。「どこに↑を置くか」を選ぶ問題として考えよう。
例題8 図のように、点(0,0)から点(3,2)まで、右または上にしか進めないとき、最短経路は何通りあるか。
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重複組合せ(同じものを何度でも選べる場合)
ここまでの組合せ \({}_n\mathrm{C}_r\) は「同じものを2回以上選べない」場合だった。しかし「同じ種類の商品を何個買ってもよい」というように同じものを繰り返し選べる組合せも考えられる。これを重複組合せという。
なぜこの式になるのかを、仕切りと玉を使って考えてみよう。たとえば3種類(A,B,C)から重複を許して5個選ぶ場合、選んだ結果は「Aを何個・Bを何個・Cを何個」という個数の組だけで決まる(同じ種類の中では区別しない)。これは、玉5個と仕切り2本の合計7個を一列に並べ(仕切りは端どうしでも隣り合ってもよい)、仕切りで区切られた3つのグループ(A用・B用・C用)に振り分けることと同じだと考えられる。たとえば「○○|○|○○」なら「Aが2個、Bが1個、Cが2個」を表し、「|○○○○○|」なら「Aが0個、Bが5個、Cが0個」を表す。玉5個と仕切り2本、合計7個のものを一列に並べる方法のうち、7箇所のうちどこに仕切り2本を置くかを選べば、分け方が1つに決まる。 \[{}_3\mathrm{H}_5 = {}_{3+5-1}\mathrm{C}_5 = {}_7\mathrm{C}_5 = {}_7\mathrm{C}_2 = 21\] 一般に、\(n\) 種類のときは仕切りが \(n-1\) 本必要になるので、玉 \(r\) 個と仕切り \(n-1\) 本、合計 \(n+r-1\) 個のうち、仕切りの置き場所 \(n-1\) 箇所(同じことだが玉の置き場所 \(r\) 箇所でもよい)を選べばよい。これが \({}_n\mathrm{H}_r = {}_{n+r-1}\mathrm{C}_r = {}_{n+r-1}\mathrm{C}_{n-1}\) の理由だ。
例題9 赤・青・黄の3色のボールペンから、重複を許して4本買うとき、買い方は何通りあるか(同じ色を何本買ってもよい)。
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例題10 5種類のお菓子から、重複を許して3個買うとき、買い方は何通りあるか。
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答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。分数は「-1/2」のように入力。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
\({}_4\mathrm{C}_2\) の値を求めよ。
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\({}_5\mathrm{C}_3\) の値を求めよ。
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\({}_6\mathrm{C}_2\) の値を求めよ。
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\({}_7\mathrm{C}_4\) の値を求めよ。
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\({}_9\mathrm{C}_7\) の値を求めよ。
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10人の中から3人を選んで委員会を作る方法は何通りあるか。(委員に役割の違いはない)
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円周上に8個の点がある。この中から異なる2点を選んで結ぶとき、引ける線分は何本あるか。
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円周上に6個の点がある(どの3点も一直線上にはない)。この中から異なる3点を選んでできる三角形は何個あるか。
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12人を5人・7人の2つの、区別できる班(A班・B班)に分ける方法は何通りあるか。
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8人を4人ずつ2つのグループに分ける。グループに区別がないとき、分け方は何通りあるか。
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6人を2人ずつ3つのグループに分ける。グループに区別がないとき、分け方は何通りあるか。
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9人を4人・5人の2つの、区別できる班(A班・B班)に分ける方法は何通りあるか。
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正八角形の対角線は何本あるか。
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正十二角形の対角線は何本あるか。
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点(0,0)から点(4,3)まで、右または上にしか進めないとき、最短経路は何通りあるか。
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点(0,0)から点(6,2)まで、右または上にしか進めないとき、最短経路は何通りあるか。
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9人を3人ずつ、A班・B班・C班という区別のある3つの班に分ける方法は何通りあるか。
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9人を3人ずつ3つのグループに分ける。グループに区別がないとき、分け方は何通りあるか。
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点(0,0)から点(6,4)まで、右または上にしか進めない経路のうち、点(2,2)を通るものは何通りあるか。
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\({}_7\mathrm{C}_2 + {}_7\mathrm{C}_3\) の値を、パスカルの三角形の性質を利用して求めよ。
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P,Q,Rの3種類のジュースから、重複を許して6本買うとき、買い方は何通りあるか(同じ種類を何本買ってもよい)。
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4種類のクッキーから、重複を許して5個買うとき、買い方は何通りあるか(同じ種類を何個買ってもよい)。
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ここから先はPDF限定の腕試し。余事象・図形・本格的な組分けなど、入試の基礎レベルに挑戦しよう。
8人の男性と4人の女性、合わせて12人の中から6人を選んで委員会を作る。この委員会に女性が少なくとも1人含まれるような選び方は何通りあるか。
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平行な5本の直線と、それらすべてに交わる平行な4本の直線がある(同じ向きの直線同士は互いに平行、向きの違う直線同士は必ず1点で交わり、3本以上の直線が1点で重なることはないものとする)。これらの交点を頂点とする平行四辺形は何個できるか。
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12人を3人ずつ4つの部屋に入れる。(1)部屋に1号室・2号室・3号室・4号室という区別がある場合、(2)部屋の区別がない場合、それぞれ何通りの分け方があるか。
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点(0,0)から点(5,4)まで、右または上にしか進めない経路のうち、点(2,2)を通らないものは何通りあるか。
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10人の中から、リーダー1人・サブリーダー2人・一般部員3人を選ぶ(残りの4人は選ばれない)。選び方は何通りあるか。
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方程式 \(x+y+z=10\) を満たす0以上の整数の組 \((x,y,z)\) は何個あるか。