一般角ってなに?
数Iでは \(0^\circ\) から \(180^\circ\) までの角しか扱わなかったけど、数IIでは角の範囲を大きく広げる。「\(x\)軸の正方向」を基準(始線)にして、そこから半直線(動径)をぐるっと回転させたときの回転量として角を測り直そう。
回転の向きにも意味を持たせる。反時計回り(左回り)を正の向き、時計回り(右回り)を負の向きとする。これで \(400^\circ\) や \(-120^\circ\) のような角も自然に扱えるようになる。
\(\theta = \theta_0 + 360^\circ \times n\) (\(n\) は整数、\(\theta_0\) は基準となる角)
例えば \(30^\circ\) と同じ動径の位置にある角は \(30^\circ,\ 390^\circ,\ 750^\circ,\ -330^\circ,\ \ldots\) と無数にある。
例題1 \(405^\circ\) は \(0^\circ\) 以上 \(360^\circ\) 未満の角でいうと何度と同じ位置か。また一般角として表せ。
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例題2 \(-120^\circ\) と同じ動径の位置にある角のうち、\(0^\circ\) 以上でもっとも小さいものを求めよ。
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弧度法(ラジアン)
角の大きさを「度(\(^\circ\))」ではなく、「半径に対する弧の長さの比」で測る方法を弧度法という。半径と弧の長さがちょうど等しくなる中心角の大きさを \(1\)ラジアン(\(1\)弧度)と定める。単位を省略して、そのまま実数で書くのが弧度法の特徴だ。
\(180^\circ = \pi\)
度からラジアン: \(\theta[\text{ラジアン}] = \theta[\text{度}] \times \dfrac{\pi}{180}\) ラジアンから度: \(\theta[\text{度}] = \theta[\text{ラジアン}] \times \dfrac{180}{\pi}\)
\(0^\circ=0\) \(30^\circ=\dfrac{\pi}{6}\) \(45^\circ=\dfrac{\pi}{4}\) \(60^\circ=\dfrac{\pi}{3}\) \(90^\circ=\dfrac{\pi}{2}\)
\(120^\circ=\dfrac{2\pi}{3}\) \(135^\circ=\dfrac{3\pi}{4}\) \(150^\circ=\dfrac{5\pi}{6}\) \(180^\circ=\pi\) \(270^\circ=\dfrac{3\pi}{2}\) \(360^\circ=2\pi\)
例題 \(60^\circ\) をラジアンに直せ。また半径 \(6\)cm、中心角 \(60^\circ\) の扇形の弧の長さと面積を求めよ。
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一般角の三角関数(単位円で定義し直す)
数Iでは直角三角形の辺の比でsin・cos・tanを定義したけど、それだと \(90^\circ\) を超える角や負の角には使えない。そこで単位円(原点中心・半径1の円)を使って定義し直す。
始線(\(x\)軸の正方向)から角 \(\theta\) だけ回転させた動径と単位円の交点を \(P(x, y)\) とするとき、
この定義なら、\(\theta\) がどんな大きさの角でも(\(90^\circ\)を超えても、負でも)sin・cos・tanが決まる。基本角(\(30^\circ,45^\circ,60^\circ\))の値と、対称性を組み合わせて求めるのがコツ。
例題1 \(\theta = 150^\circ\) のとき、\(\sin\theta,\ \cos\theta,\ \tan\theta\) を求めよ。
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例題2 \(\theta = \dfrac{7}{6}\pi\) のとき、\(\sin\theta,\ \cos\theta,\ \tan\theta\) を求めよ。
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相互関係の復習と、象限による符号
数Iで学んだ次の関係式は、\(\theta\) がどんな一般角でも成り立つ。
ただし一般角では \(\sin\theta,\ \cos\theta,\ \tan\theta\) の値がマイナスになることもある。単位円のどの象限に動径があるかで、符号が次のように決まる(\(x\)座標の符号がcos、\(y\)座標の符号がsinの符号、tanは \(y/x\) の符号)。
\(\sin\theta > 0\)、\(\cos\theta > 0\)、\(\tan\theta > 0\)(すべて正)
\(\sin\theta > 0\)、\(\cos\theta < 0\)、\(\tan\theta < 0\)
\(\sin\theta < 0\)、\(\cos\theta < 0\)、\(\tan\theta > 0\)
\(\sin\theta < 0\)、\(\cos\theta > 0\)、\(\tan\theta < 0\)
例題1 \(\theta\) の動径が第3象限にあり、\(\sin\theta = -\dfrac{3}{5}\) のとき、\(\cos\theta,\ \tan\theta\) を求めよ。
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例題2 \(\theta\) の動径が第2象限にあり、\(\tan\theta = -2\) のとき、\(\sin\theta,\ \cos\theta\) を求めよ。
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答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。\(\pi\)を含む答えは「π/6」のように入力(半角の pi でもOK)。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
\(60^\circ\) をラジアンで表せ。
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\(120^\circ\) をラジアンで表せ。
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\(315^\circ\) をラジアンで表せ。
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\(\dfrac{\pi}{6}\) を度で表せ。
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\(\dfrac{4}{3}\pi\) を度で表せ。
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半径 \(5\)、中心角 \(\dfrac{\pi}{5}\) の扇形の弧の長さを求めよ。
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半径 \(2\)、中心角 \(\dfrac{\pi}{2}\) の扇形の面積を求めよ。
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半径 \(6\) の扇形の弧の長さが \(2\pi\) であるとき、中心角をラジアンで求めよ。
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半径 \(10\) の扇形の面積が \(25\pi\) であるとき、中心角をラジアンで求めよ。
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半径 \(9\)、中心角 \(\dfrac{4}{9}\pi\) の扇形の弧の長さを求めよ。
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\(\theta = 225^\circ\) の動径はどの象限にあるか。
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\(\theta = 100^\circ\) の動径はどの象限にあるか。
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\(\theta = -45^\circ\) の動径はどの象限にあるか。
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\(\theta = \dfrac{17}{6}\pi\) の動径はどの象限にあるか。
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半径 \(12\)cm、中心角 \(\dfrac{5}{6}\pi\) の扇形の弧の長さと面積を求めよ。
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扇形の中心角を変えずに、半径だけを \(4\)倍にした。弧の長さは何倍になるか。また面積は何倍になるか。
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\(\theta = -400^\circ\) の動径はどの象限にあるか。
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\(\theta = \dfrac{25}{4}\pi\) と同じ動径の位置にある角のうち、\(0 \le \theta < 2\pi\) を満たすものを求めよ。
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ここから先はPDF限定の腕試し。入試の基礎レベルに挑戦しよう。
\(\sin\theta + \cos\theta = \dfrac{1}{3}\) のとき、次の値を求めよ。(1) \(\sin\theta\cos\theta\) (2) \(\sin^3\theta+\cos^3\theta\)
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扇形の周の長さ(弧の長さ+半径2本分)が \(20\)cm で一定であるとき、面積 \(S\) を最大にする半径 \(r\) と、そのときの面積・中心角を求めよ。
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\(0 \le \theta < 2\pi\) のとき、\(\sin\theta=\dfrac{1}{2}\) を満たす \(\theta\) をすべて求めよ。(コンマ区切りで入力)
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ある扇形の弧の長さが \(12\)、面積が \(36\) であるとき、この扇形の半径 \(r\) と中心角 \(\theta\)(ラジアン)を求めよ。
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\(0 \le \theta < 2\pi\) のとき、\(2\sin^2\theta - \sin\theta - 1 = 0\) を満たす \(\theta\) をすべて求めよ。