虚数単位iと複素数―実部・虚部・相等
2乗して \(-1\) になる数はふつうの実数の中には存在しない。そこで \(i^2=-1\) を満たす新しい数 \(i\)(虚数単位)を用意し、実数 \(a,\ b\) を使って \(a+bi\) の形に表した数を複素数と呼ぶ。
\(a\):\(z\) の実部 \(b\):\(z\) の虚部
・\(b=0\) のとき \(z\) は実数
・\(b\neq0\) のとき \(z\) は虚数
・\(a=0\) かつ \(b\neq0\) のとき \(z\) は純虚数
複素数どうしが等しいかどうかを判定するルールが「複素数の相等」。方程式の係数を決める問題で頻繁に使う、超重要な考え方。
\[a+bi = c+di \iff a=c\ \text{かつ}\ b=d\] 特に \(a+bi=0 \iff a=0\ \text{かつ}\ b=0\)(実部・虚部それぞれが \(0\) でないと全体は \(0\) にならない)
例題1 次の複素数の実部・虚部を答えよ。(1) \(3-4i\) (2) \(-2i\) (3) \(7\)
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例題2 実数 \(x,\ y\) が \((3x-1)+(y+2)i = 5-3i\) を満たすとき、\(x,\ y\) の値を求めよ。
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複素数の四則計算
加法・減法・乗法は、\(i\) を文字だと思って文字式と同じように計算し、最後に \(i^2=-1\) を代入して整理すればよい。割り算だけは分母に \(i\) が残らないように「共役複素数」という特別な道具を使う。
加法・減法・乗法
例題1 \((3+2i)+(1-5i)\) と \((3+2i)-(1-5i)\) を計算せよ。
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例題2 \((2-i)(3+4i)\) を計算せよ。
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共役複素数と除法
\(z=a+bi\) に対して、虚部の符号だけを反転させた \(\bar z = a-bi\) を \(z\) の共役複素数という。\(z\) と \(\bar z\) をかけると必ず実数になるのがポイント。
例題3 \(\dfrac{1+2i}{3-i}\) を計算せよ。
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iのn乗の周期性
\(i\) を次々にかけていくと、\(4\) 個ずつのグループで同じ値がぐるぐる巡ってくる。次数が大きい問題では、律儀に \(i\) をかけ続けなくても「\(4\) で割った余り」だけ見ればよい。
ルール:\(n\) を \(4\) で割った余りを \(r\) とすると \(i^n = i^r\)(ただし \(i^0=1\) と約束する)。
例題1 \(i^{13}\) の値を求めよ。
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例題2 \(i^{47}\) の値を求めよ。
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負の数の平方根
根号の中に負の数が来たら、\(a>0\) のとき \(\sqrt{-a}=\sqrt{a}\,i\) と決める。ここでよくある大きな罠は、根号の中が両方とも負のときに \(\sqrt{a}\sqrt{b}=\sqrt{ab}\) をそのまま使ってしまうミス。
誤り:\(\sqrt{-2}\ \sqrt{-3} \ne \sqrt{(-2)(-3)}=\sqrt6\)(根号の中が両方負のときはこの公式は使えない)
正しい手順:先に \(a+bi\) の形へ直してから掛ける。 \[\sqrt{-2}\ \sqrt{-3} = (\sqrt2\,i)(\sqrt3\,i) = \sqrt6\,i^2 = -\sqrt6\] 結論:\(\sqrt{a}\sqrt{b}=\sqrt{ab}\) が使えるのは \(a,\ b\) の少なくとも一方が \(0\) 以上のときだけ。両方が負のときは、先にそれぞれ \(\sqrt{-a}=\sqrt{a}\,i\) の形に直してから掛け算・割り算をする。
例題1 \(\sqrt{-49}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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例題2 \(\sqrt{-6}\times\sqrt{-24}\) を計算せよ。
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計算の進め方(まとめ)
答えは \(a+bi\) の形で、実部と虚部を別々の欄に入力しよう。分数は「-1/2」のように入力。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
\((2+3i)+(4-5i)\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\((5-i)-(3+4i)\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\((2+i)(3-i)\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\((1-2i)(1+2i)\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\(i^5\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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\(i^{10}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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\(\sqrt{-9}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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実数 \(x,\ y\) が \((x-2)+(y+1)i = 3-4i\) を満たすとき、\(x,\ y\) の値を求めよ。
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\((3+2i)(1-i)\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\(\dfrac{4-i}{1+i}\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\(\dfrac{2+3i}{i}\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\(i^{37}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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\(i^{100}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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\(\sqrt{-4}\times\sqrt{-25}\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\(\sqrt{-8}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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実数 \(x,\ y\) が \((2x+y)+(x-y)i = 7+2i\) を満たすとき、\(x,\ y\) の値を求めよ。
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\((1+i)^2(1-i)^2\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\((2-i)^3\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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\(i^{123}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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\(\dfrac{1+2i}{2-i}-\dfrac{1-2i}{2+i}\) を計算し、\(a+bi\) の形で表せ。
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ここから先はPDF限定の腕試し。入試の基礎レベルに挑戦しよう。
\(x=1+i\) のとき、\(x^2-2x+3\) の値を求めよ。
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\(i^{2026}\) を \(a+bi\) の形で表せ。
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実数 \(a,\ b\) が \((a+bi)(2-i) = 4+3i\) を満たすとき、\(a,\ b\) の値を求めよ。
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\(i+i^2+i^3+\cdots+i^{40}\) の値を求めよ。
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2次方程式 \(x^2-2x+5=0\) を解け。(解の公式を用いよ。コンマ区切りで入力)