平均変化率と「限りなく近づける」考え方
2点を結ぶ直線(割線)の傾きを「平均変化率」という。この2点をどんどん近づけていくと、傾きがある値に落ち着いていく――この「近づいた先の値」を考えるのが微分の出発点。
関数 \(y = f(x)\) について、\(x\) が \(a\) から \(a+h\) まで変化するときの平均変化率は次の式で表す。
ここで \(h\) をどんどん小さくしていくと(\(h \to 0\)、「\(h\) を限りなく \(0\) に近づける」の意味)、点Bは点Aにどんどん近づき、割線はある一直線に近づいていく。試しに \(f(x) = x^2\)、\(a = 1\) のときの平均変化率を計算してみよう。
\(h = 1\) のとき \(2 + h = 3\)
\(h = 0.1\) のとき \(2 + h = 2.1\)
\(h = 0.01\) のとき \(2 + h = 2.01\)
→ \(h\) を \(0\) に近づけるほど、値は \(2\) に限りなく近づく。
この「近づいた先の値」を、\(\lim\)(リミット、極限の意味)という記号を使って \(\displaystyle\lim_{h \to 0}(2+h) = 2\) と書く。\(h=0\) を代入しているのではなく、\(h\) を \(0\) に近づけたときに式全体が近づく値を表す記号だと理解しておこう。
微分係数の定義
STEP1の「近づいた先の値」を、\(x = a\) における微分係数と呼び、\(f'(a)\) と書く。定義どおりに計算できるようにしておくことが最重要。
\[ f'(a) = \lim_{h \to 0} \dfrac{f(a+h) - f(a)}{h} \] \(f'(a)\) は「\(x=a\) における \(f(x)\) の微分係数」と読む。
定義から計算する手順はいつも同じ。
例題1 \(f(x) = x^2\) について、定義に従って \(f'(1)\) を求めよ。
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例題2 \(f(x) = x^2 - 3x\) について、定義に従って \(f'(2)\) を求めよ。
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導関数と公式
\(f'(a)\) は「\(x=a\) 1点」での値だったが、\(a\) の場所を固定せず \(x\) のまま定義を使うと、\(x\) の関数として微分係数が求まる。これを導関数といい \(f'(x)\) と書く。
\(f(x) = x^2\) を例に、\(a\) を \(x\) に置き換えて同じ計算をしてみると
同様に \(x^3\)、\(x^4\)、…も定義から計算すると、次の規則性が見えてくる(\(n\) は正の整数)。
定数倍 \(\{kf(x)\}' = k f'(x)\)(\(k\) は定数)
和・差 \(\{f(x) \pm g(x)\}' = f'(x) \pm g'(x)\)
定数の微分 \((c)' = 0\)(\(c\) は定数。傾き一定=変化しないグラフだから)
例題 \(f(x) = 3x^3 - 2x^2 + 5x - 7\) を微分せよ。
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微分係数の図形的意味――接線の傾き
STEP1で見た「割線の傾きが近づいていく先」は、図形的にはグラフに接する直線(接線)の傾きにほかならない。つまり微分係数 \(f'(a)\) は「\(x=a\) における接線の傾き」を表す。
例題1 \(f(x) = x^2 - 4x + 3\) の \(x=1\) における接線の方程式を求めよ。
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同じ曲線でも、接する点の位置が変われば接線の傾き――つまり微分係数の値も変わる。今度は \(x=4\) での接線を見てみよう。
例題2 同じ \(f(x) = x^2 - 4x + 3\) の \(x=4\) における接線の方程式を求めよ。
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「\(x=a\) での平均変化率の極限」=「導関数 \(f'(x)\) に \(x=a\) を代入した値」=「\(x=a\) での接線の傾き」
答えを入力して「採点」を押すと○×が出るぞ。マイナスは「-」を使おう。
わからないときは「解説を見る」で解き方を確認しよう。
\(f(x) = x^3\) の導関数 \(f'(x)\) を求めよ。
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\(f(x) = x^4\) の導関数 \(f'(x)\) を求めよ。
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\(f(x) = 5x^2\) の導関数 \(f'(x)\) を求めよ。
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\(f(x) = x^2 + 7\) の導関数 \(f'(x)\) を求めよ。
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\(f(x) = x^2 + 3x\) の導関数 \(f'(x)\) について、\(x\) の係数と定数項を求めよ。
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\(f(x) = x^3 - 4x\) の導関数 \(f'(x)\) について、\(x^2\) の係数と定数項を求めよ。
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\(f(x) = 2x^3 + x^2\) の導関数 \(f'(x)\) について、\(x^2\) の係数と \(x\) の係数を求めよ。
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\(f(x) = x^2 - 4x + 1\) について、\(f'(3)\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^3 - 3x\) について、\(f'(-1)\) の値を求めよ。
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\(f(x) = 2x^2 + 3x - 5\) について、\(f'(0)\) の値を求めよ。
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\(f(x) = -x^3 + 2x^2\) について、\(f'(2)\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^4 - 2x^2\) の導関数 \(f'(x)\) について、\(x^3\) の係数と \(x\) の係数を求めよ。
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\(f(x) = (x+1)(x-2)\) の導関数 \(f'(x)\) について、\(x\) の係数と定数項を求めよ。
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\(f(x) = 3x^2 - 2x + 7\) について、\(f'(x) = 4\) となる \(x\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^3 - 3x^2 + 2\) について、\(f'(x) = 0\) となる \(x\) の値をすべて求めよ。
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\(f(x) = ax^2 + 3x\) について、\(f'(2) = 11\) が成り立つとき、定数 \(a\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^3 + bx\) について、\(f'(1) = 5\) が成り立つとき、定数 \(b\) の値を求めよ。
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\(f(x) = 2x^3 - 3x^2\) について、\(f'(x) = 0\) となる \(x\) の値をすべて求めよ。
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ここから先はPDF限定の腕試し。定義に立ち返る問題と、条件から係数を決める問題に挑戦しよう。
\(f(x) = x^2 + 3x\) について、微分係数の定義 \(\displaystyle f'(a) = \lim_{h \to 0} \dfrac{f(a+h) - f(a)}{h}\) に従って \(f'(2)\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^3\) について、微分係数の定義に従って導関数 \(f'(x)\) を求めよ。また、その結果を用いて \(f'(2)\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^3 + ax^2 + bx\) について、\(f'(1) = 2\) かつ \(f'(-1) = 6\) が成り立つとき、定数 \(a,\ b\) の値を求めよ。
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\(f(x) = x^3 - 3x\) のグラフ上で、接線が直線 \(y = 6x - 1\) と平行になる点の \(x\) 座標をすべて求めよ。
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\(f(x) = x^2 + ax + b\) のグラフ上の点 \((1,\ 2)\) における接線の傾きが \(-4\) であるとき、定数 \(a,\ b\) の値を求めよ。